明智光秀と越前の関わりについて紹介した講演会=11月10日、福井市の福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

 「本能寺の変」で知られる戦国武将明智光秀と越前、朝倉氏との関わりをテーマにした講演会が11月10日、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館(福井市)であった。日本中世史を研究する元法政大講師の谷口研語さんが多数の史料を示しながら、「明智光秀が上洛まで福井で暮らしていたのはほぼ間違いない」と強調した。

 谷口さんは、後世の編さん物でなく当時の人物が記した「一次史料」こそ信頼できると指摘。光秀の書状や僧侶の修行記に書かれた内容を紹介し、「光秀が福井にいたという証拠になる」と説明した。一方、光秀が越前の朝倉義景に召し抱えられたという説に対しては「確認できていない」とした。

 光秀が仕えていた織田信長の軍勢が、越前攻めで敦賀に進軍した戦いにも言及。しんがりを務めた木下藤吉郎(豊臣秀吉)の活躍で、信長が無事退却できたという有名なエピソードを示した上で、書状によると「光秀も藤吉郎とともにしんがりとして残った可能性がある」と説明した。

 講演会は、光秀が2020年NHK大河ドラマの主人公に決まったことから県が企画。約80人が耳を傾けた。

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