県除雪対策本部の看板を掲げる大槻土木部長(左)ら=11月7日、福井県庁

 福井県は11月7日、除雪対策本部を設置した。今年2月の記録的な大雪の教訓を踏まえ、平野部での排雪能力強化へロータリー除雪車を増やしたほか、トラックなど除雪車両に衛星利用測位システム(GPS)を搭載するなどして、効率的な除雪を目指す。最重点除雪路線は幹線道路などに加え、バス路線、物流拠点へのアクセス道路を追加し、物流や公共交通路線の確保を強化した。対策本部は来年3月31日までの145日間。

 土木部の関係職員約30人を前に訓示した大槻英治部長は、「平地部で記録的な豪雪になると、社会機能がまひしてしまう。県道や市町道の除排雪をいかにスムーズに行うかが課題」と指摘。「各土木事務所や関係市町、国などと連携して影響を最小限、最短に抑えるように努力することが必要」と強調した。

 本年度の雪対策は、▽主要幹線道路の雪対策強化▽関係機関との連携強化▽事前排雪・集中除雪体制の強化▽昼夜間除雪の実施・最重点除雪路線の見直し▽情報発信の強化―の5項目が柱。

 大雪時は、県と国土交通省、自衛隊などで構成する国主体の「福井県冬期道路情報連絡室」を福井河川国道事務所に設置する。気象予測や石川県など隣県を含めた除雪作業状況など情報共有を図る。県の取り組みとして、市街地や燃料輸送道路などの除排雪を徹底するため、ロータリー除雪車11台を増強。「除雪に手間取っている場所に適切に除雪車を配置できる」(道路保全課)よう、全除雪車両483台にGPSを搭載し、位置を把握することにした。県内の排雪場は15カ所増やし80カ所にする。

 最重点除雪路線は、テクノポート福井の油槽所(坂井市三国町)と国道8号を結ぶ県道など141キロを追加。除雪を昼間にも行うなど見直す。

 情報発信では、道路状況確認カメラを市街地の主要交差点など46カ所に追加設置し、計171カ所とした。11月下旬から運用を開始する「雪みち情報ネットふくい」で配信する。

 2月の大雪では北陸道の通行止めに伴い、石川県境から福井市にかけての国道8号で最大1500台の車が立ち往生した。テクノポート福井の油槽所と国道8号までを結ぶ県道の除雪が遅れ、嶺北の多くの給油所で深刻な燃料不足が起きた。

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