来春の知事選に向けて結成された「西川県政と共に歩む会」の県議ら=11月6日、福井県福井市の県繊協ビル

 来春の福井県知事選を巡り、県議会最大会派県会自民党(25人)の半数を超える15人が11月6日、西川一誠氏(73)の5選に向けて「西川県政と共に歩む会」を発足させた。1日に西川氏に提出された支持表明の連判状と同じメンバーで構成され、このうち山岸猛夫会長ら8人が議長経験者。地域に長年張り巡らせてきたネットワークを生かし、西川県政の継続に賛同の輪を広げていく方針だ。

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 会合は午後2時から福井市の県繊協ビルで開かれた。開始30分ほど前から議員が次々と姿を見せ、吹っ切れた表情で会議室に入っていった。

 冒頭の撮影以外、協議は非公開で行われた。厚いドアに阻まれ、中の様子はうかがい知れなかったが、大きな拍手が何度も廊下に漏れ聞こえた。午後3時40分ごろ終了し、山岸会長と仲倉典克代表幹事が記者団の取材に応じた。

 山岸会長は「15人の固い決意を持って、『西川県政と共に歩む会』という会の名前を決めた。今後、西川氏の5選に最大限協力していくというのがわれわれの意思だ」と述べ、役員名簿を発表した。

 西川県政の継続を支持する理由について、山岸会長は「西川氏は北陸新幹線の県内延伸や幸福度日本一など数々の成果を上げてきた。福井国体も優勝という二文字で終わらせるのではなく、県民の素晴らしい結束力と底力を県内外にアピールし、U・Iターンなどの人口減対策や知名度アップ、観光客増にしっかりと生かすべき。それが西川氏の務めだ」と力を込めた。

 仲倉代表幹事も「政治行政には節目がある。北陸新幹線が敦賀まで延伸し、中部縦貫自動車道大野油坂道路も開通する見通しの2023年が、県政の大きな政治的スケジュールが一通り完結するポイントになる。(5期目の任期満了となる)23年に向けて政策が動いているし、西川氏にはそれまでもう一踏ん張りしてもらいたい。会の結成に当たって、われわれは政策の継続性を重視した」と述べた。

 今後の活動について、山岸会長は「この15人から増やさないということではなく、限定したものではない」とし、市町議員への賛同の呼び掛けに関しても仲倉代表幹事は「今後の状況を見ながら判断していく。いろいろな選択肢を排除しない」と説明した。

 西川氏の5選出馬に当たっては、「原則3期まで」となっている自民党の推薦問題が今後の大きな焦点となる。この点に仲倉代表幹事は「県連は西川氏の4選出馬の際に推薦した。他県でも党本部の公認、推薦は得られなくても、県連レベルの推薦はごく普通にしている。原則3期ルールうんぬんに何ら抵抗はないし、特別に重要視していない」と強調。山岸会長も「石川県連の(7選出馬の谷本正憲氏を推薦した)例もある。党員はもちろん、県民に理解される方向を示すことが何より大事。そこを一番に考えないといけない」と語った。

 これに対し前副知事の杉本達治氏(56)を支持する「福井県の未来を創造する自治体議員連盟」事務局長を務める県会自民党の田中宏典政調会長は「会派の支持が割れる状況になり、議員連盟に所属する市町議員には大変申し訳ない。議員連盟として今後も粛々と新知事誕生に向けて活動していきたい」と話した。

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