~「ふくい四季のしあわせ綴り」とは~
福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。

 

「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回は11月、12月の主な「伝統行事」をご紹介します。

ぜひ足を運んで体感してみてはいかがですか? 

 

(1)揺らめく光に感謝を捧げる「大谷寺万灯会(おおたんじまんとうえ)」/11月3日/越前町大谷寺

大谷寺万灯会

1300年の歴史を誇る大谷寺は、白山信仰の祖「泰澄」を開基とし、平安後期から鎌倉時代にかけて大いに栄えたといわれます。万灯会は明かりをともして感謝の気持ちを捧げる行事。11月3日は護摩法要が執り行われ、夕やみ迫る頃になると境内では祈願の文字が書かれたろうそくに火が灯されます。ほら貝の音が響く闇の中、境内から山道に続く光のページェントが幽玄の世界を醸し出します。

 

【日時】 11月3日
【場所】 大谷寺(越前町大谷寺42-4-1)
【問い合わせ】 大谷寺 電話0778-34-5045
【詳細URL】 http://echizen-ohtanji.com/

 

(2)伝統芸能を身近に感じて「大野市総合文化祭」/11月3日/大野市有明町

大野市総合文化祭

毎年秋に開催される大野市の文化祭では、市指定無形民俗文化財の「雨乞い踊り」や「しぐさ踊り」といった伝統芸能が披露されます。雨乞い踊りは、大野市牛ケ原の坂戸・尾永見・大門の三区に伝わる降雨を祈願する踊りで、棒振りと囃子を行います。棒をまわして踊る動作は、水汲みや水車の回る形を表すといわれています。しぐさ踊りは菖蒲池区(しょうぶいけく)で伝えられている踊りで、ゆったりとした優雅で美しい動きが特徴です。

 

【日時】 11月3日
【場所】 大野市文化会館(大野市有明町11-10)
【問い合わせ】 大野市生涯学習課 電話0779-65-5590

 

(3)盛る炎の「せんべい焼き」で無病息災(むびょうそくさい)を祈願/11月20日/敦賀市栄新町

せんべい焼き

11月20日の恵比須講の日に、天満神社の中にある恵比寿神社で行われる例祭です。神無月に出雲に赴かない恵比須神などを祀(まつ)り、1年の無事を感謝し、五穀豊穣や大漁、商売繁盛を祈願するもので、恵比須神社では350年以上前から続くとされています。境内では組み上げられた木材にかがり火の「神火(しんか)」が点けられ、ここで青竹の先に挟んだ生せんべいを焼きます。このせんべいを食べると、無病息災で過ごせるといわれています。

 

【日時】 11月20日
【場所】 天満神社(敦賀市栄新町)
【問い合わせ】 (一社)敦賀観光協会 電話0770-22-8167
【詳細URL】 http://www.turuga.org/places/senbei/senbei.html

 

(4)炎を囲んで成長を祝う「おしたきどんど」/12月上旬/若狭町仮屋

おしたきどんど

若狭町仮屋区で300年以上続くとされる、5歳を迎える子どもたちの成長を祝う伝統行事です。高さ5mの燃え盛る炎を囲み、子どもの健やかな成長を願います。行事はその昔、38人の子どもたちを引き連れて仮屋を訪れた方がなくなってしまい、寒さに震える子どもたちを不憫に思った村人たちが、各家からわら一束を持ち寄りたいて温めてあげたことに由来するとされます。「おしたき」は、お火焚きがなまった言い方といわれます。

 

【日時】 12月上旬
【場所】 八幡神社(若狭町仮屋34-32)

 

(5)はやし声が響き渡る「山の神講(やまのかんこ)」/12月上旬/敦賀市赤﨑区

山の神講

赤崎区に室町時代から伝わる、山の神様に感謝し村の平穏を祈る伝統行事です。田畑を荒らす妖怪「ヌエ」を払う目的もあるとされています。世話役を務める講宿で、区内の小学生が「力めし」といわれるこぶし大のおにぎりを食べた後、大声ではやしながら山道を駆け上がります。500m先の「大日堂」につくと山の神へお供え物をして、お神酒と米をすりつぶした「しとぎ」を混ぜたものを顔や体に塗り付けて、講宿に駆け戻ります。

 

【日時】 12月上旬
【場所】 敦賀市赤崎区
【問い合わせ】 敦賀市秘書広報課 電話0770-22-8100
【詳細URL】 http://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/koho/machikado/h27/yamanokannko27.html

 

(6)献上した餅にちなんだ神事「みやあげ」/12月第1日曜/敦賀市刀根

みやあげ

刀根区で約400年前から続くといわれる神事。約1300年前、仲哀(ちゅうあい)天皇が敦賀を訪れた際、牛車の牛が倒れたため急きょご滞在になり、そのときに、住民が餅を献上したのを喜ばれたという故事にちなむといわれています。早朝から紺色の着物にたすき姿の男衆が、餅つき唄と太鼓の音に合わせて長さ約1.5メートルのきね棒で餅をつき、餅がついたままの杵を高々と掲げながら会場内を回って盛り上げます。つき上がった餅は牛の舌の形に整えられ、区内の気比神社に供えて五穀豊穣を祈ります。

 

【日時】 12月第1日曜
【場所】 敦賀市刀根
【問い合わせ】 敦賀市秘書広報課 電話0770-22-8100
【詳細URL】
http://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/koho/machikado/h26/tonejinjaakimatsuri.html

 

(7)神聖なる「しめ縄づくり」で年神様をお迎えする/12月中旬頃/県内各地

しめ縄づくり

しめ縄は、天照大神(あまてらすおおかみ)が岩戸に二度と隠れないよう縄を張ったという日本神話に由来します。年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所であることを示す飾りであると共に、不浄なものが入らないための魔除けの役割もあります。福井市の出雲大社福井分院では、長さ約5m、重さ800キロ以上にもなる大しめ縄を、20人以上で交換するのが恒例行事となっています。他にも県内各地の小学校や保育園などでは、地元の老人クラブや神社の宮司がしめ縄の由来や作り方を教える活動を行っています。

 

【日時】 12月中旬頃
【場所】 出雲大社福井分院(福井市渕2-2001)ほか県内各地

 

(8)この一年の汚れを落として清める「煤払い」/12月中旬頃/県内各地

すす払い

12月13日は正月を迎える準備を始める「事始め」の日とされており、その際に一年間の汚れを落として清める「煤払い」が行われます。昔は薪や炭が火種として使われていたため、煤を払うことが重要とされていました。坂井市の成田山では12月13日を「ご本尊お身拭いの日」と定めて、たまったほこりや煤を払い、門松などの縁起物の準備をして新年を迎える準備を行います。

 

【日時】 12月中旬頃
【場所】 成田山(坂井市三国町緑ケ丘4-9-10)ほか県内各地

 

いかがでしたか? ぜひ足を運んで伝統行事の雰囲気を感じてみてください。
これらの伝統行事の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。
関連記事