漁が解禁され、漁船に引き上げられたズワイガニ=11月6日未明、兵庫県豊岡市沖

 冬の味覚として知られるズワイガニの漁が11月6日、富山県以西の日本海で解禁された。好漁場とされる兵庫県豊岡市の沖合では、同日未明に漁船から次々と網が投げられ、甲板には重さ1キロを超える大物も並んだ。

 午前0時、沖合約30キロで船内に漁解禁を告げるブザーが鳴った。風は弱く波は穏やか。真っ暗な海面をライトが照らし、底引き網が投げ入れられた。約1時間後に引き上げると、どっさりとカニが取れた。

 船上では乗組員が手際よく仕分けや洗浄の作業。乗組員は「毎年解禁日は緊張する。量は例年並みだが、大きいカニが多い」と満足そうに話した。

 ズワイガニの中でも兵庫県を含めた山陰付近で水揚げされる雄は「松葉ガニ」と呼ばれ福井県の「越前がに」と並んで人気が高い。日本海各地でブランド化を進める動きが進み京都府は間人ガニ(たいざガニ)、石川県は加能ガニ(かのうガニ)と名付けて売り出している。福井県の「越前がに」は今年から地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」の対象に登録され、GIタグを付けて販売される。

 資源保護のため雄の漁期は来年3月20日まで。雌は今年末まで。

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