福井地方裁判所=福井県福井市

 福井県内在住の20代女性を脅迫し、女性の自家用車内で乱暴したとして監禁、強制性交の罪に問われた福井県越前市、元福井県立病院看護師で運搬作業員廣部琢郎被告(34)の初公判が11月5日、福井地裁(渡邉史朗裁判長)であった。廣部被告は女性と面識はなく、黒い仮面とニット帽、病院のビニール手袋を身に着け犯行に及び、顔を見られたり、指紋を残したりしないよう計画していたことが検察側の冒頭陳述で分かった。

 廣部被告は起訴内容をおおむね認めた。起訴状などによると、県立病院救命救急センターの看護師だった7月5日午前2時40分ごろ、女性が住む集合住宅の駐車場で、運転席から降りようとした女性を助手席まで押し込み、「殺さんから」などと暴行脅迫を加えた上で車を発進させ、「警察に言ったら顔ぐちゃぐちゃにするぞ」などと脅して近くの農道に移動し、車内で乱暴したなどとされる。

 冒頭陳述などによると、廣部被告は量販店内で見掛けた女性の胸や尻を触りたいと考え、店外で待ち、女性が乗り込んだ車を尾行。集合住宅の駐車場に止めた車内で仮眠したため、その間に仮面や手袋などを身に着け待機した。起きた女性が降りようとしたところを助手席まで押し込み「悪のヒーローだ」と言ったという。乱暴した後、同被告が別の駐車場まで運転し、女性を解放した。

 被告人質問で廣部被告は、仮面を用意した理由について「どうやったら顔を隠して分からないようにできるかを考えた」と述べた。

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