ポジティブな考え方の大切さや人生観を語る杉山愛さん=11月4日、福井県福井市の福井工業大福井キャンパス

 元プロテニスプレーヤーでスポーツコメンテーターの杉山愛さんを講師に迎えた福井工業大学の講演会「未来塾」(福井新聞社後援)が11月4日、福井県福井市の同大学福井キャンパスであった。「世界一の継続力~グランドスラム62回最多連続出場の裏で~」をテーマに、さわやかな笑顔を浮かべながらポジティブ思考の大切さや引退後の人生を語った。

 市民ら約400人が受講した。杉山さんは4歳でテニスを始め、17歳でプロに。ダブルスではグランドスラム(世界四大大会)優勝4回、世界ランク1位となり、シングルスではグランドスラム連続出場62回の世界記録を持つ。五輪にも4回出場した。

 講演では、ワールドツアーを戦うには「いかに体、心の健康を保つかが大切」と強調。毎年初戦敗退する苦手な大会があったが、持ち前のポジティブさで大会開催地の“いいとこ探し”をしたところ、「試合を楽しめ、ベスト4にまで進むことができた」。

 一方で、25歳の時に「飛んでくるボールが怖い、打ち方が分からない」ほどのスランプに陥った。母親にコーチを頼み二人三脚で再出発。フォームの見直しなどをし、夢だった世界ランクトップ10入りした。「ピンチはチャンス。どん底に落ちたことが大きな成長のきっかけになった」と話した。

 引退後はやりたい事を100個書き出した「ウィッシュリスト」を作った。「限られた人生の中で、自分らしく楽しい時間を過ごすことが大切。書き出すことで優先順位が付けられる。何気なく生きるよりも先が広がる」と助言した。

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