GI認証や「極」のタグを取り付けた越前がにをPRする今季の福井県越前町のポスター(一部をトリミング)

 国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に、福井県の越前がにが登録されたことを受け、福井県漁連は県内漁港で水揚げされたカニに取り付けるタグのデザインを一新した。おなじみの黄色にGIマークが加えられ、11月6日のカニ漁解禁とともに使われる。カニの登録は越前がにが初めてで、品質管理に強いこだわりを持って操業をする信頼ある産地であることを発信し、消費者に印象付ける。

 タグの先端には雄のズワイガニ用が円形のコイン状、雌のセイコガニ用は長方形のプレートが取り付けられ、表面に黒地に白で「日本地理的表示 GI」と刻まれている。

 県漁連はズワイ用を約50万個、セイコ用を約75万個製作。県内漁協のうち、カニ漁を営む49隻が所属する越前町漁協は5日の安全・大漁祈願祭で新たなタグを漁業者に手渡す。一方、10隻が所属する三国港機船底曳網漁協(坂井市)は従来のタグが約18万個残っているため、当面はGIマークの入った耐熱用の紙を巻き付けて対応。来年以降に在庫がなくなり次第、今回製作されたタグを使用する。

 従来の黄色いタグは国内の他産地と単純に区別するのが目的だったが、GI付きとなることで漁業の質に対する価値が付加されることになる。越前がに漁は、漁獲後の船内で海水冷却装置が付いた水槽や下氷を並べた魚箱でカニを保管するなど、厳格な品質管理を伴った水揚げを全国の先駆けとして取り組んできたのが特長。GI登録の公示でも、この点が明記されている。

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