福井県警

 警察官などを名乗った特殊詐欺の不審電話が10月に北陸で相次ぎ、石川県能美市の男性=当時(84)=がキャッシュカードを取られた事件で、福井県警が窃盗の疑いで逮捕した千葉県千葉市、無職男(22)について、盗んだカードを使って現金自動預払機(ATM)から現金を引き出した窃盗容疑で週明けにも再逮捕する方針を固めたことが11月2日、県警捜査2課への取材で分かった。逮捕当時、キャッシュカードに似た偽のカードや封筒をそれぞれ20枚以上所持しており、各地で同様の手口を繰り返そうとしていたことも分かった。

 男は石川県内のATMで、複数回にわたり現金計数百万円を引き出したとみられる。ただ、逮捕時の所持金は数万円で、県警は金の行方も調べている。

 福井地検は2日、窃盗の罪で同容疑者を起訴した。起訴内容や捜査2課によると、複数人で共謀して10月11日、金融庁職員を名乗って能美市の男性に「キャッシュカードが偽造され、現金が引き落とされている」「職員が行くのでカードと暗証番号を書いたメモを準備して」などと電話。通話中に、スーツ姿の男が現れ、玄関で持参した封筒にカード2枚とメモを入れさせ、封筒に押印するよう指示した。男性が印鑑を取りに行った隙に、偽のカードを入れた別の封筒とすり替え、男性のカードを盗んだとされる。

 県警は10月12日、捜査員約30人を投入し、石川県から南下してきたパーカー姿の男を約5時間にわたって尾行。JR武生駅で職務質問した時に、無料で手に入るポイントカード20枚以上を所持していた。キャッシュカードとすり替えられ、能美市の男性の手元に残されていたカードとも同じだった。

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