京都大学の吉田キャンパス=京都府京都市

 大手予備校河合塾の来春の大学入試動向分析によると、大阪大学や神戸大学など関西地区の主要な国公立大学の志望者数は、経済学部系で前年を上回っている大学が多いことが分かった。一方で、関西地区の私立難関の同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学の「関関同立」の経済学部系の志望者数は前年比83~92%と減っており、国公立大学と対照的な動向になっていることが分かった。

 ■難化する可能性の大学も

 河合塾が8月の第2回全統マーク模試を受験した約41万人の動向を分析した。

 関西地区の主要国公立大学の前期日程の志望者動向を見ると、経済学部系では、京都大学が前年比100%、大阪大学110%、神戸大学104%、大阪市立大学100%、滋賀大学109%、和歌山大学102%だった。兵庫県立の国際商経は83%。

 110%と伸びた大阪大学経済学部は合否ボーダーライン付近の志望者が増えていて、難化する可能性がある。

 神戸大学の経済学部もボーダーライン付近の志望者が増加している。神戸大学では経営学部が前年比93%と志望者は減っているが、ボーダーライン付近とそれ以上の層が増えていて、両学部とも厳しい争いになりそう。

 国公立の志望者の併願も多いとみられる「関関同立」の経済学部(一般方式)は、同志社が前年比84%、立命館86%、関西92%、関西学院83%でいずれも減少した。近年の難化で敬遠されている傾向が見られる。

 関西地区の主要国公立大学の法学部系の志望者は、京都大学が前年比96%、大阪107%、神戸100%、大阪市立100%だった。

 そのうち大阪大学の法学部法学科は106%だったが、ボーダーライン以下の志望者層が増加しており、難易度の変化はなさそう。法学部国際公共政策学科は109%で、ボーダーライン以上の志望者層が増加しており、難化の可能性がある。

 神戸大学の法学部はボーダーライン以上の層が増加している。

 関西地区の主要国公立大学の理系では、大阪大学の基礎工学部が前年比117%と伸ばしている上、ボーダーライン付近の増加が目立つため、難化が予想される。

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