杉本達治氏

 来春の福井県知事選を巡り、前副知事で総務省公務員部長の杉本達治氏(56)が11月2日に県内で出馬表明することが10月31日、関係者への取材で分かった。関係者によると、杉本氏は31日、東京都内で県議と県内の市町議員でつくる「福井県の未来を創造する自治体議員連盟」から出馬要請を受けた際に「決断即実行がモットー」と述べ、その後、総務省に辞表を提出した。

⇒激震知事選

 杉本氏は、議員連盟の県議や市町議員と面会した後、記者団に対し「福井県を変えたいという、マグマのような強く熱いお気持ちを聞かせていただいた」と述べた。「私は現職の公務員なので政治的な発言はできない」とした上で「近々、私の気持ちを明らかにさせていただくということを申し上げた」と語った。

 現職の西川一誠氏(73)が10月29日の定例会見で5選出馬を表明しており、杉本氏が立候補を表明すれば総務省出身同士で現職対前副知事の異例の対決構図となる公算が大きくなることには「そういうことを申し上げる時ではないと思う。きょうは言葉を控えさせていただく」とした。

 福井県への思いについては「心の中に染みついた第二の古里。大好きという気持ちがとても強くある。東京で福井の言葉に触れると温かい気分になる。そういう思いでずっと過ごしてきた」と述べた。

 杉本氏は岐阜県出身で東京大法学部卒。1986年に自治省(現総務省)に入り、市町村税課長、地方債課長、消防庁国民保護・防災部長などを歴任した。福井県では2004年7月~07年7月に総務部長、13年7月~16年7月に副知事を務めた。祖父が旧大野郡西谷村(現大野市)出身で福井県にゆかりがある。

 知事選を巡ってはこのほか、共産党県委員会が候補者の擁立を模索している。また一部に立候補の動きがある。

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