福井県福井市居倉町―赤坂町間の国道305号に完成した仮設道路=10月31日、同市赤坂町

 7月の大雨による土砂崩れにより福井県福井市赤坂町―居倉町間(約1キロ)で通行止めが続いていた国道305号に仮設道路が完成し10月31日、約4カ月ぶりに通行が再開された。

 ⇒「カニ季節に間に合った」一安心

 仮設道路は、土砂が道路をふさいでいる居倉町の約80メートルの区間を迂回するため、鉄の支柱を立ててコの字形に海側へせり出し、国道をつないでいる。延長208メートル、幅6メートル。両端に信号が設置され交互通行だが、大型観光バスの通行も可能。

 午後4時、通行止めが解除されると、待ちわびた住民や観光客らが仮設道路を次々と通行した。京福バスは11月1日から、これまで居倉町で折り返していた茱崎線(福井駅-越前岬水仙ランド)を平常ダイヤで運行する。

 県によると、居倉町の現場は高さ約60メートルの地点から土砂が崩れ、7メートルを超える巨石が復旧を妨げているという。積雪で市道が通行止めとなった場合、同市八ツ俣、城有、赤坂の3集落が孤立する恐れがあるため急ピッチで作業に当たり、約2カ月かけ完成させた。

 現場の地質調査結果から、大雨により斜面の地下水が急激に増えたことで、土砂が崩落したとみられている。表流水が浸透しないよう工事を行うなどして、2019年度末までの本線復旧を目指す。

 7月5~8日の大雨で、国道305号は居倉町と同県越前町血ケ平で大規模な土砂崩れが発生し、同7日から周辺の約10キロが通行止めになっていた。このうち同町玉川―赤坂町間の約5・1キロについては、土砂を撤去し8月2日から片側通行が可能となっている。同区間の本格復旧は来秋ごろを見込んでいる。

関連記事