東京大学の本郷キャンパスの安田講堂=東京都文京区

 大手予備校河合塾の来春の大学入試動向分析によると、東京大学の文科類志望者数は、文一(法)が前年比95%に対し、文二(経済)が104%、文三(文)は103%となっており、現時点で受験生に「安全志向」があることが分かった。東京大学の文科・理科全体の志望者は99%でほぼ前年並みだった。

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 河合塾が8月の第2回全統マーク模試を受験した約41万人の動向を分析した。

 ■国立難関10大学は前年並み

 分析によると、来春の国公立大の志望者数は東京、京都、大阪、名古屋、東北、北海道、九州の旧7帝大と東京工業大学、一橋大、神戸大を加えた「国立難関10大学」で前年比101%だった。

 私立難関大グループの「早慶上理」「MARCH」「関関同立」が、近年の難化の影響で志願者が減っている動向と対照的な結果となった。

 東京大学は文科類の志望者が前年比100%だった。志望者の成績分布を見ると、上位層が厚みを増している。

 東京大学の理科類全体の志望者は98%で、理一は99%、理二は98%で前年並みだった。理三(医)は94%で志望者が減っている。

 京都大学は、前期の志願者が100%で前年並みながら、「文高理低」の傾向が見られる。文系は今春志願者が増えた文学部が109%で人気が継続。法学部の志望者は96%で減少しているが、成績上位層は減っていないため、難易度は今春並みになる見込み。

 京都大学の理系は、理学部105%、医学部医学科104%以外は、前年比100%を切っており、人気は低調。薬学部の志望者は89%で、成績上位層も減っている。

 東京工業大学の前期志望者数は98%。募集単位が前年までの第1~7類から、六つの「学院」に変更になるため、注意が必要だ。

 このほかの国立難関10大学の前期志願者は、一橋大学104%、大阪大学103%、名古屋大学99%、東北大学96%、北海道大学108%、九州大学104%、神戸大学97%。今春の入試で難化した学部が目立った東北大学が反動で減少した。

 国公立大全体の学部別志願者は「緩やかな文高理低」が継続している。

 近年人気の高い「経済・経営・商」が前年並みで落ち着いた。「文・人文」「社会・国際」「法・政治」は志望者が増えている。

 情報系の「総合・環境・人間・情報」は志望者が増加しており、人気が継続。工学系でも通信・情報分野は人気が高い。

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