問題となったユーチューブの投稿動画の一場面(一部加工)

 覚醒剤に見せかけた白い粉が入った袋を交番前に落とし逃走、警察官に追跡させたとして偽計業務妨害の罪に問われた福井県越前市、自称広告業鹿谷大治被告(32)の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は10月30日、罰金40万円とした一審福井簡裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。被告側は即日上告した。

 鹿谷被告は自らが警察官に追われる様子を元妻に撮影させ、ユーチューブに「覚醒剤いたずらドッキリ」との題名で投稿していた。

 弁護側は警察官の業務は強制力のある権力的公務であり、偽計業務妨害罪の対象外として無罪を主張したが、判決理由で石川恭司裁判長は「騒動がなければ、警察官は本来の業務に従事できたはずで、公務であっても同罪の対象と解釈すべきだ」と指摘した。

 判決によると、鹿谷被告は2017年8月26日、JR福井駅前の交番前の歩道で、覚醒剤に見せかけたグラニュー糖入りのポリ袋を故意に落とし、警察官らに追跡させるなどして業務を妨害した。

 福井県警が同年9月、偽計業務妨害容疑で逮捕、福井区検が略式起訴したが、鹿谷被告は簡裁の略式命令を不服として正式裁判を請求した。

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