早稲田大学の戸山キャンパス=東京都新宿区

 大手予備校河合塾の来春の大学入試動向分析によると、首都圏と関西の私立難関大グループの志望者が、前年と比べ大きく減っていることが分かった。私立の難関大学は近年、定員超過抑制などの影響を受け難化しているとされ、現役生が敬遠する動きが見られる。

 河合塾が8月の第2回全統マーク模試を受験した約41万人の動向を分析。10月23日に福井県福井市内で報告会があった。

 ■現役生が敬遠

 分析によると、マーク模試受験者で私立大学の志望校を記入した人数は約36万2000人。1人当たり4・85校を記入し、延べ人数は約175万5000人だった。志願者の延べ人数は前年比98%で、やや減少した。

 志願者数の動向を主要大学グループ別で見ると、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科の「早慶上理」が前年比91%、明治、青山学院、立教、中央、法政の「MARCH」が92%、関西、関西学院、同志社、立命館の「関関同立」が93%。この3グループの減少数は約4万5000人で、私立大全体の減少数約4万4000人を上回っており、私立難関大学の志願者が減っていることが顕著に表れた。

 3グループはいずれも、理系学部より文系学部の志願者が減っている。現役生、浪人生別で見ると、浪人生の志願者は「MARCH」106%、「関関同立」110%と増加していることから、近年の私立大学難化影響で、現役生が敬遠していることがうかがえる。

 私立大学全体で学部別の動向を見ると、文系の「文・人文」「社会・国際」「法・政治」「経済・経営・商」系はいずれも志望者は減少している一方、浪人生の志願者は増えているのが特徴。

 合否ボーダーライン別で見ると、偏差値60・0以上の私立大文系学部志願者は全体では減少した。ただ、減少したのは合否ボーダーを下回るゾーンが多く、河合塾は入試難易度への影響は小さいと見ている。

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