衆院本会議で代表質問する自民党の稲田朋美筆頭副幹事長=10月29日

 10月29日の衆院本会議で、自民党の稲田朋美筆頭副幹事長(福井1区)が代表質問に立った。拉致問題解決に向けた対応をただしたのに対し、安倍晋三首相は「次は私自身が金正恩(キムジョンウン)(朝鮮労働党)委員長と向き合わなければならない」と述べ、日朝首脳会談の実現に取り組む姿勢をみせた。

 稲田氏の代表質問は、自民が野党だった2010年に行って以来2回目。代表質問は各党の最高幹部が立つのが基本だが、「女性の活躍」を理由に“抜擢”された。

 拉致問題解決に向け稲田氏が「主体な対応が必要」としたのに対し、首相は「(拉致被害の)ご家族が高齢化する中、あらゆるチャンスを逃さないとの決意で臨む」と意欲を示した。

 37年ぶりの福井の豪雪や北海道胆振東部地震を取り上げ、「国土強靱化にどう取り組むのか」と追及。首相は「国土強靱化基本計画を年内に見直し、防災減災のための緊急対策も年内に取りまとめ、必要な予算を確保する」と述べた。

 一方、地方創生については、福井県内の繊維企業が炭素繊維材料づくりに取り組み、航空機エンジンの部品開発に成功した事例を示し、「現場のニーズに根ざした意欲あるチャレンジを応援すべきだ」と指摘した。首相は「独自の創意工夫を後押ししていく」と述べた。

 また憲法改正に関して「自衛隊をだれからも憲法違反と言わせないために改憲は急務だ」としたの対し、首相は「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える」と強調。憲法審査会に憲法9条への自衛隊明記を含む自民党改憲案を提示し、国民の理解を深める努力をする考えを示した。

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