西川一誠氏

 来春の福井県知事選を巡り、現職の西川一誠氏(73)は10月29日の定例会見で5選出馬を表明した。「平成の時代が終わろうとする中、新しい時代の県政発展を左右する重大局面で、まさに正念場の時期。4期15年あまりの実績と経験を生かし、引き続き県政発展と県民の幸せのためにその先頭に立つ覚悟だ」と述べた。「慣例にならい、県民代表の12月定例県会冒頭で正式にお話ししなければならない」としたが、その1カ月前の定例会見で出馬の意思を明確に示したのは極めて異例。前副知事で総務省公務員部長の杉本達治氏(56)を擁立する県議らの動きをけん制した。

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 西川知事は定例会見で発表事項を説明した後「来春の統一地方選、知事選について」と自ら切り出した。吹っ切れた表情で4期の実績を強調し「わが福井県は幸福度日本一を3回連続で獲得するなど教育、子育て、雇用、安全安心といった県民の暮らしに直結する分野に力を注いできた結果、さまざまな政策が実を結び、全国最上位の評価を得るに至っている。高速交通体系も、北陸新幹線の県内開業前倒しや小浜・京都ルート決定などネットワーク完成の道筋が明らかになりつつある」と述べた。福井国体・全国障害者スポーツ大会の成功にも触れ「県民一丸となった結果、天皇杯、皇后杯獲得の完全優勝を果たし、全国に先駆け国体・障スポの融合の形を進めることができた」とした。

 その上で「これらの目覚ましい成果を、新しいふるさと福井の発展につなげるのが何より大事だと思っている。次の4年間は福井県にとって、北陸新幹線の県内開業という百年に一度の重要な節目を迎える。大阪までの開業の方向性を早く決める必要もある。県民一丸となって努力すれば何でもできるということを、県政の運営に生かす必要があると思っている」と力を込め、引き続き県政のかじ取り役を担う強い決意を示した。

 杉本氏擁立の動きには無関心を貫いたものの「このところいろんな動きがある中で、県民の皆さま、支持者の皆さまから私自身がどういう気持ちでいるのかという声をお聞きし、大きくなっているのでこの場をお借りして私の気持ちを申し上げた」と述べた。

 西川知事は越前町(旧朝日町)生まれ。京都大法学部卒。1968年に自治省(現総務省)入りし、企画課長などを歴任。国土庁長官官房審議官として95年の阪神大震災の復興を担当した。同年10月から栗田幸雄知事の下で副知事を2期務めた。2003年4月の知事選で初当選し、15年4月に4選を果たした。

 知事選を巡ってはこのほか、共産党県委員会が候補者の擁立を模索している。また一部に立候補の動きがある。

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