七五三参りに向け次々と作られる千歳飴=10月29日、福井県越前市住吉町の朝倉製菓

 七五三参りのシーズンを迎え、福井県越前市の老舗製菓店で、子どもたちの健康や長寿の願いが込められた千歳飴作りがピークを迎えている。10月29日は工場で熟練の職人が熱い飴を手際よく細長く伸ばし、紅白の千歳飴を仕上げていった。

 創業約130年の朝倉製菓(同市住吉町)は、毎年10月下旬から11月中旬が最盛期。紅白1本ずつを1組とし、年間生産量の9割近くに当たる約千組を県内の神社や保育園などに納めている。

 同店4代目の朝倉英一さん(60)が、鍋で煮詰めた砂糖と水飴を完成品の色に合わせてバター味とイチゴ味に風味付け。熱々で軟らかい飴を壁の棒に引っかけ、慣れた手つきで練り上げ食感を調整する。息つく間もなく朝倉さんを含めた職人3人が、切り分けた飴を作業台の上でころころと転がして素早く棒状に形を整えた。全て手作業のため、さまざまな太さ、長さの注文に応じられるという。

 朝倉さんは「日本の未来を背負う子どもたちに、すくすくと育ってもらいたい」と心を込めて作業に打ち込んでいた。

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