国の威信をかけ、必死で綱を引く佐々木康男市長(手前)率いる越前の国=10月28日、福井県あわら市吉崎2丁目の越前加賀県境の館前

 神話にちなみ福井県あわら市の「越前の国」と石川県加賀市の「加賀の国」が県境を懸けて争う「第4回鹿島の森伝説越前・加賀県境綱引き」は10月28日、越前加賀県境の館前で開かれた。越前の国は対戦成績1勝3敗で、“領地”をさらに1メートル奪われた。

 神話では、加賀国の女神と越前国の男神が、北潟湖畔の鹿島の森をめぐり綱引きをしたという。両市の住民の交流を深めようと、2015年から開催され、昨年まで通算1勝2敗。県境はあわら市側に1メートル移動していた。

 今回は両市の小中学、一般から計19チーム約190人が出場。3部門合わせて23試合を行い、結果は越前の国が11勝12敗。加賀が1勝のアドバンテージを手にした。

 逆転を目指して挑んだ「神話綱引き」は3番勝負。男神に扮した佐々木康男あわら市長と、女神に扮した宮元陸加賀市長率いる選抜チームで競った。

 越前は3勝すれば勝利だったが、加賀に1戦目を奪われ、0-2と後がない状況。佐々木市長を筆頭に大きく拳を突き上げ、2戦目は奪い返したものの、あと一歩が及ばなかった。佐々木市長は「全力を尽くしたが…。来年こそは必ず取り戻します」と悔しい初参戦を振り返った。

 決戦後、同館にある県境モニュメントはあわら市側に1メートル移動された。
 

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