1カ月連続実証実験に備え車両試験を行う関係者=10月26日、福井県永平寺町

 福井県永平寺町で自動運転車の実証実験を行っている国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)などは10月29日から11月30日までの約1カ月間、同町の遊歩道・永平寺参(まい)ろーど全区間で、自動運転車2台を使い時刻表に沿った実証実験を行う。住民、観光客だれでも無料で乗車できる。実際に利用してもらい、実用化への安全性確認やニーズ調査を行う。

 産総研の実証実験は2017年春に荒谷~志比の2キロ区間でスタート。これまで車載センサーやカメラの精度、積雪時に正常走行できるかなどを検証してきた。

 今夏には車両を誘導する電磁誘導線の敷設工事が東古市~志比の全区間約6キロで完了。今回、一般向けに車両を開放し、実用化に向けた実験は新たな段階を迎える。

 実験では東古市、諏訪間、寺本、京善、市野々、荒谷、志比の7カ所に停留所を設け、6人乗りの車両2台を東古市、志比からそれぞれ1時間に1本同時に走らせる。途中、京善で2台がすれ違う。始点から終点までの乗車時間は43分間。始発は午前9時10分、最終は午後3時10分。運転席には安全確保のため係員が乗車し、国道との交差点など一部では手動運転に切り替える。運行は実用化後を見越し、産総研が委託する第三セクター、えい坊くんのまちづくり会社が行う。

 平日の乗車は町民限定で前日までに予約が必要。土日祝日はだれでも乗車でき予約は必要ない。乗車状況によっては希望の便に乗車できない場合がある。11月5、10、12、19、20日は運休。

 同町は自動運転車を近い将来の住民の足として期待しており「定時ダイヤで運行することで住民ニーズを把握し、できるだけ早い時期の実用化につなげていきたい」と話している。平日の乗車予約はまちづくり会社=電話0776(63)3900。

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