国道305号の仮橋の建設が進む福井県福井市居倉町の土砂崩れ現場=10月24日

 ほとんど手つかずの土砂が、災害の大きさを物語る。7月の西日本豪雨で寸断された福井県福井市居倉町の国道305号に、仮復旧の橋が全容を見せている。冬の荒天を前に早期の完成が待たれる。

 復旧は国の災害復旧事業で、県が9月補正予算に計上した。崩れた土砂が道路をふさいでいる約80メートルの区間に幅約6メートル、延長約210メートルの仮橋が「コの字形」に海にせり出して国道をつないでいる。県道路建設課によると、「現在は舗装工事を行っており、天候次第だがまもなく開通時期をお知らせできる」としている。コの字形の仮橋は信号で往来を制御し、片側交互通行となる。本線は2019年度末までの復旧を目指している。

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 土砂崩れは7月上旬の西日本豪雨で発生。県福井土木事務所によると、305号から高さ約60メートルの地点から斜面が崩れ、崩落したのり面の国道までの長さは約100メートル。現在は居倉町―城有町間が通行止めとなっている。

 関係者によると土砂崩れの規模が大きく巨石も多いため、本復旧には時間を要する。また沿岸部住民にとって必要不可欠な道路であり、冬場は高波の影響で一部区間が通行止めになることもある。通行止めの場所によっては孤立状態となる集落も出かねないことから、早期に仮復旧する必要があるという。

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