神秘的な光景が広がる越前大野城の「天空の城」=10月25日午前6時45分ごろ(福井県大野市犬山から加藤幸洋さん撮影)

 福井県大野市の越前大野城が雲海に浮かんだように見える「天空の城」が10月25日早朝、確認された。この秋初とみられ、撮影スポットの一つ、同市犬山の戌山城址(いぬやまじょうし)近くでは待ちわびたファンら約40人が「天空の城シーズン」の始まりに胸を高鳴らせた。

 午前4時40分ごろ、越前大野城がそびえる亀山を残し周囲に広がるまち並みを雲海が包み込んだ。神秘的な瞬間に巡り合った写真愛好家は、刻々と表情を変える城を収めようと、しきりにシャッター音を響かせた。

 天空の城に魅せられ、毎朝スポットに通う同市の加藤幸洋さんは「やっぱりシーズン初は一番きれい。何回見ても出方がいろいろあって良いね」と満足げな表情。「まち並みが楽しめる時も見て、違いを楽しんでほしい」と話していた。

 天空の城は前日の湿度が高く、冷え込んだ朝に発生するとされ、秋から春に10回ほどしか出現しないとされる。今秋は9月下旬からまちに霧が出る日があり、ファンらは1カ月近く待ち望んできた。

 撮影スポットまでは険しい山道が続き、道中はクマ対策が必要。

関連記事