ティーショットを打つ97歳の正義さん。息子猛雄さん(奥左)、孫陽介さん(奥右)、ひ孫知世さんが頼もしげに見つめた=10月21日、福井県あわら市の芦原ゴルフクラブ

 4世代でゴルフを楽しむ家族が福井県福井市にいる。年の差は最大88歳、キャリアは1年半から58年まで。「いろんな人と、年代に違いがあっても一緒にプレーできるのがゴルフの魅力」。10月21日には芦原ゴルフクラブ(あわら市)で初めて4人一緒にラウンドし、雲一つない絶好のコンディションの下、気持ちよく汗を流した。

 「ナイスショット~」。97歳の田中正義さんがティーショットを打つと、孫の陽介さん(38)の大きな声がティーグラウンドに響いた。小学4年生のひ孫知世さん(9)、息子猛雄さん(66)もにっこり笑う。

 知世さんが父陽介さんの勧めもあり1年半前にゴルフを始めたことで、田中さん一家は4世代がゴルフをたしなむことに。家ではあまりゴルフの話はしないというが、4人一緒にラウンドするのは猛雄さんと陽介さんの一つの夢だった。

 正義さんは最盛期には年間100を超えるラウンドをこなした愛好家。数え年で87歳だった11年前には、スコア87をマークし、自分の年齢以下のスコアで18ホールを回る「エージシュート」を達成したほどの腕前だ。

 この日も特にパッティングの距離感などで往年の力を見せていた。ひ孫には「ともちゃん(知世さん)、まさちゃん(自身)に負けるなよー」とちゃめっ気たっぷりに大声で呼び掛ける姿もあった。

 2度目のラウンドという知世さんには、「ボールをよく見て」(陽介さん)、「もうちょっと強く打とうか」(猛雄さん)とみんなでアドバイス。少しでも上達するよう、楽しくなるよう手ほどきしていた。

 ラウンドを終え、知世さんは「まさじいちゃん(正義さん)のボールが遠くまで飛んでいて、かっこよかった。今度は桜の花がきれいに咲いている春に一緒にゴルフをしたい」と笑顔で話した。

 正義さんは「ゴルフが健康の秘訣(ひけつ)。4世代でゴルフをできるなんて長生きしたかいがあった。幸せ」とにっこり。ラウンド前にゴルフ場のスタッフから祝福されると、「100歳までやります」と高らかに宣言していた。

 県ゴルフ協会の山口護事務局長は取材に「3世代でゴルフはいるけれど、4世代はちょっと聞いたことがない。おめでたい。ますます頑張って」とエールを送った。

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