杉本達治氏

 来春の福井県知事選を巡り、県議会や福井市議会の有志が、前副知事で総務省公務員部長の杉本達治氏(56)の擁立を目指していることが10月23日分かった。県内有志の輪をさらに広げた上で、31日に上京して出馬を要請する方針。

 23日に県議会議事堂で最大会派県会自民党の総会、福井市役所で市議会の超党派の議員による会合がそれぞれ非公開で開かれ、有志の面々がこれまでの経緯を報告した。

 関係者によると、県会自民党会長の斉藤新緑県議や、福井市議会の保守系議員団団長の見谷喜代三市議、坂井市議らが18日に東京で杉本氏と会った。その際「杉本氏に意欲が見られた」(斉藤氏)ため、有志グループを組織して出馬を要請する方針を決めた。

 県会自民党の総会で状況を報告した斉藤氏は会合後、記者団に対し福井、坂井市議会以外の議会でも杉本氏への要請に賛同の動きが広がっていることを説明し、会派内の協力を呼び掛けたと述べた。その上で「杉本氏の出馬が現段階で決定したわけではないが、求心力を持って福井県を担ってもらえるものと期待している」と話した。他会派の一部にも状況は伝えたという。

 福井市議会の会合では見谷氏らが説明し協力を求めた。会合後、記者団に対して見谷氏は「杉本氏を担ぐことに異論はなかった。31日に出馬を要請する」と明らかにした。

 杉本氏は、県議会と福井市議会の動きについて、福井新聞の取材に対し「内容を承知しておりませんし、コメントは差し控えさせていただきます」と述べた。

 杉本氏は岐阜県出身で東京大法学部卒。1986年に自治省(現総務省)に入り、市町村税課長、消防庁国民保護・防災部長などを歴任した。福井県では2004年7月~07年7月に総務部長、13年7月~16年6月に副知事を務めた。

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