啓新―星稜 5回裏啓新1死二塁、穴水芳喜が中前打を放ち2―3とする=10月23日、新潟県新潟市のハードオフエコスタジアム新潟

 【第139回北信越地区高校野球大会決勝再試合 星稜7ー4啓新】

 2日間にわたる決勝で計24回を戦い抜いた。啓新は星稜に屈し、北信越大会初優勝は逃したが、成績以上に貴重な経験と自信を手にした。再試合も五回にいったん追いつき、就任1年目の植松照智監督は「粘り強さが出てきた」と目を細めた。

 ⇒公式戦初登板が決勝のマウンド

 この日も接戦で後半に入れば、勝てるという雰囲気があった。五回に1―3と逆転され、その裏の攻撃。1死二塁で打撃の調子が上向かなかった主将の穴水芳喜に回った。

 「そろそろ一本出してこい」と植松監督。穴水はスライダーを中前に運んで1点を返し、球場の空気が変わった。さらに好機を広げ、山澤太陽の左前打で同点とした。「強い星稜と2試合もできて楽しかった」と山澤。疲労よりも試合ができる喜びが原動力となった。

 3―7の九回には濱中陽秀の適時三塁打で1点を返し、穴水は「今大会は終盤に力を出せた。簡単には終わらないのが良かった」とうなずいた。

 「今のチームは強くない。だから全員がつないで一つにならないと勝てない」。植松監督の言葉をナインは実践した。県大会3位で滑り込んだ北信越大会で5試合を戦った。逆転勝ちや競り勝つゲームを重ね、初の決勝は延長十五回引き分け再試合の激闘だった。

 決勝で2試合連続3安打と活躍した幸鉢悠樹は「成長できた大会。でも悔しさもある。もっと上に行きたい」。その気持ちが次への糧になるはずだ。ひと冬越え、さらに成長した啓新ナインの姿を甲子園で見たい。

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