北陸新幹線

 2023年春開業予定の北陸新幹線金沢―敦賀間の福井県内建設工事で生コンクリート不足が懸念されている問題で、福井県と建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、仮設製造プラントの整備などの確保対策を取りまとめた。課題解消に向けた見通しが立ち始めたことで、県新幹線建設推進課は「敦賀開業が遅れないよう、機構には着実に対策を実行してもらいたい。県としても工事の進捗を確認する」としている。

 ⇒【画像】生コン不足への対策

 県によると、生コンは製造してから固まらないようミキサー車で現場に運搬し、製造後90分以内に使うことが日本工業規格(JIS)に定められており、遠方から輸送できない。県と機構は6月に対策会議を立ち上げ、県内の生コン供給体制を調査。この結果、工事がピークを迎える18~20年度は県内で生コン約177万立方メートルが必要なのに対し、現状の供給力では約63万立方メートルが不足する恐れがあると判明した。

 地区別の不足分の内訳は、福井・坂井地区が約44万立方メートル、丹南地区が約16万立方メートル、敦賀地区が約3万立方メートル。敦賀以外の大量の不足が見込まれる2地区では、既存プラントが増産しても必要量に届かない見込みという。

 このため県と機構、業界団体で対策を調整し、機構直営の仮設プラントを福井・坂井と丹南に1基ずつ新たに設けることを決めた。ただ仮設プラントは今後、設置場所の選定や設計を進める計画で「稼働するのは19年度上半期になってからになる」と同課。稼働までの間は福井港と敦賀港にプラントを搭載した船を停泊させ、2地区用の生コンを生産することで対応する。

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