続日本100名城スタンプラリーの効果で、来訪者数が大幅に増えている玄蕃尾城跡=10月18日、福井県敦賀市と滋賀県長浜市の市境

来訪者が昨年度より倍増ペースになっている佐柿国吉城跡=10月19日、福井県美浜町佐柿

玄蕃尾城と佐柿国吉城のスタンプ

 「続日本100名城」に選定されている福井県嶺南地域の山城跡、玄蕃尾城(敦賀市、滋賀県長浜市)と佐柿国吉城(美浜町)の来訪者数が本年度、大幅に増えている。4月から始まった続100名城を巡るスタンプラリーの効果が大きく、全国からファンが続々と訪問。ブームの到来に両城跡の関係者は「注目を浴び、山城の魅力が広く伝わるのはありがたい」と喜んでいる。

 玄蕃尾城は1583(天正11)年、柴田勝家が賤ケ岳の戦いで本陣を置いた山城として知られ、1999年に国史跡に指定された。佐柿国吉城は1556(弘治2)年、若越国境に粟屋勝久が築城したとされ、越前朝倉勢の侵攻を撃退し続け、難攻不落の城として名をはせた。

 両城跡は昨年4月、日本城郭協会が続日本100名城に選定。県内では他に越前大野城(大野市)、福井城(福井市)も選ばれた。同協会はスタンプ帳付き公式ガイドブックを発行し、今年4月6日から100城を巡るスタンプラリーを始めた。玄蕃尾城のスタンプは敦賀市刀根にある城跡駐車場の見学者受付、佐柿国吉城は若狭国吉城歴史資料館で押印できる。

 玄蕃尾城跡保存会によると、受付に設置しているノートにコメントを書いた来訪者は4月から9月末までで574人。前年同期と比べ約3倍になっているという。佐柿国吉城は、同資料館の入館者数が今月14日までに昨年度1年間の5309人を超え、倍増ペースとなっている。

 同資料館の大野康弘館長(48)は「入館者の大半がスタンプを押していくので、スタンプラリーの効果は明らか。続100名城を巡る団体ツアーも組まれ、老若男女が訪れている」と話す。続100名城の前段となる「日本100名城」のスタンプラリーが全国で人気沸騰したこともあり、城巡りブームが続いているようだ。

 18日に玄蕃尾城跡を訪れた佛教大4年の男子学生(21)=大阪府高槻市=もスタンプ収集中といい「100名城は57カ所行き、続100名城はここで23カ所目。スタンプは全部集めたくなる」と笑顔。「玄蕃尾城は山の中にある割にきれいに整備され、土塁が多く残っていて良い」と気に入った様子だった。

 同城跡保存会の平川幹夫会長(81)は「遠くは北海道からも訪れ、ブームが来ている。山城の魅力が多くの人に伝わるのはありがたく、継続的な人気になってほしい」と話している。

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