生きづらさを抱えた人のための法人設立を目指し、資金募集を呼び掛ける坂部まり子さん=福井県福井市の福井新聞社

 発達障害や引きこもり、うつといった生きづらさを抱えた人に仕事を委託し社会復帰を支援しようと、福井県福井市の心理カウンセラー、坂部まり子さん(57)が一般社団法人を来春立ち上げる。専門知識や技能を持ちながらも社会にうまく関われない人たちのため、一人一人の特性に合った仕事を企業、個人から請け負い、委託する事業に取り組む。福井新聞社などによる福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で10月19日、資金募集を始めた。

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 坂部さんは約20年にわたり発達障害、犯罪被害などのカウンセリングを行ってきた。当初はボランティア活動だったが、2016年に開業し県内外でカウンセリングや定期セミナーを開いている。

 これまでの経験から、生きづらさを抱えている人には、能力がありながら自分に何ができるか分からなくなっている人が多いことに気付いた。

 今回新設する法人の事業内容は▽生きづらさを抱えた人へのカウンセリング▽社会復帰に向けたセミナーやトレーニング▽特性を生かした仕事の委託-など。障害者手帳や診断書がなくても広く受け入れる。カウンセリングを通じて、自分に何ができるのか気付いてもらう。英語の翻訳、毛筆、買い物支援、企業のSNS(会員制交流サイト)対応などの仕事を企業などから請け負い、委託する。

 坂部さんによると発達障害を抱えていても、障害について社側にしっかり把握してもらうことで仕事がスムーズに進み、管理職に就いた事例もあるという。「障害があっても引きこもりの人でもきちんと働けることを、本人も家族も社会も知らないことが多い。社会の宝である彼らの居場所をつくれれば」と話している。

 ミラカナでの目標支援額は50万円で、期間は60日間。プロジェクトへの支援は特設ホームページ(「ミラカナ」で検索)から。支援者にはカウンセリング、セミナー参加権などのリターン(返礼)を用意している。

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