2月の大雪でずれた瓦を補修する職人たち=9月、福井県福井市水谷町

 佐々木理事長は「これだけ連続でやってくると、職人さんの体力も、会社の体力もなくなる。全く手が回らない状況」と悲鳴を上げる。現在は県内で約500件の依頼があるとみられるが、職人数を考えると、天候が良い日が続いたとして対応できるのは月に50件ほど。破損した部分にブルーシートを張り、雨漏りを防ぐなどの応急処置しかできない状態で、本格的な修復工事に取りかかれるのは、早くても来年春以降になるという。

 「工事が完全に終わった後にお金をいただくので、応急処置はサービスに近い。このままだとつぶれてしまう会社も出てくる」と途方に暮れる。

 福井市水谷町の八幡白山神社では大雪により瓦が下にずれた被害が発生。9月下旬、10月の祭りに間に合わせるため佐々木理事長らが瓦の補修に精を出した。

 瓦の生産業者でつくる県瓦工業協同組合の担当者は、相次いだ災害により大規模なふき替え工事が遅れていることなどで「瓦の生産数は平年と変わらないが、出荷量は落ち込んでいる」と話している。

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