2月の大雪でずれた瓦を補修する職人たち=9月、福井県福井市水谷町

 昨年10月の台風や今年2月の記録的大雪、8、9月に相次いだ台風など、昨年から今年にかけて大型の自然災害が福井県内を襲ったことで、家屋の屋根瓦が割れたり飛んだりする被害が多発。修理注文が積み上がり、屋根工事業者が悲鳴を上げている。対応が追いつかない中「何とか雪が降るまでに応急処置だけでも済ませられれば」という状況だ。

 過去にないほどの修理依頼は、「昨年10月の台風21号から始まっている」と県屋根工事業協同組合の佐々木剛理事長(66)は言う。同組合によると、超大型の台風21号が通過した後の修理依頼は、組合が把握した分だけで約2千件に上った。通常のふき替え工事なども含め、作業量は平年の同時期の約1・5倍を超えていたという。

 さらに2月の大雪が追い打ちを掛けた。福井市で戦後3番目となる約147センチを記録するなど県内各地で記録的な積雪となった。雪止めの瓦が折れたり、軒先が折れたりする被害が各地で出て、今春までに約千件の修復依頼が積み上がった。

 同組合の工事業者らは7、8月の猛暑の中でもフル稼働し、お盆明けには何とか依頼の約7割を対応できていた。

 しかし、その矢先、台風21号が9月に県内を直撃。敦賀市や坂井市三国町などで最大瞬間風速が観測史上最大を記録し、県内各地で屋根瓦が飛んだり、破損したりする被害が多発した。

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