マジック界のオリンピック「FISM」でロープを使ったマジックの演技を披露するMASAYOさん=7月、韓国・釜山

 福井県あわら市のマジシャン、MASAYOさんが3年に1度開かれるマジック界のオリンピック「FISM」に日本代表として初出場した。1児の優しい母親だが、舞台に上がると表情は一変。あでやかな衣装と技で観客を魅了した。

 MASAYOさんは愛知県出身。音楽グループのメンバーとして活動していた約20年前、所属事務所の“命令”でマジックを始めた。初めは乗り気ではなかったが、ロープ、リング、イリュージョンとさまざまな技に挑戦していくうちにのめり込んでいった。

 「お客さんにダイレクトに楽しさや面白さが伝わるのがマジックの醍醐味」と、事務所を辞めてからも営業マジシャンとして全国各地を回りながら、国際大会への出場も重ね、技を磨き上げた。

 8年前に結婚して福井へ。主婦として忙しい日々を送っていたが、子育てが一段落し昨年、「FISM」への挑戦を決意。演技構成を説明する書類や映像、実際の演技の審査を経て見事、日本代表に選出された。昨年11月のアジア予選で上位入賞を果たし、女性では唯一、「FISM」への出場権を得た。

 7月に韓国・釜山で開かれた大会では、「マジックの中で一番好き」というロープの技を披露。着物をアレンジした衣装に身を包み、ダンスを取り入れながら1本のロープを複数にしたり、布に変えたりする技を繰り出した。大勢の観客から拍手が送られ、「本当に楽しいステージだった」と目を輝かす。

 結果は34組中15位と振るわなかったものの「もう一度、夢の舞台に立って技を披露したい。福井でも、もっとたくさんの人に見てもらえるよう頑張りたい」と、いっそうやる気をみなぎらせている。

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