2003年に閉店したピア=福井県福井市

ゆるパブリック理事の若新です。

僕は、母の実家がある福井県福井市の森田で生まれ、民放テレビの電波もちゃんと届かなかったような嶺南・若狭の山村で育ちました。年に数回、家族で森田に里帰りするのがめちゃくちゃ楽しみでした。嶺北のまちには、車がいっぱい走っていて、お店もいっぱいありました。これが、この世の大都会なんだと本気で思い込んでいました。

そんな中でも、僕の心を特別に掴んでいたのは、二の宮にあった「ショッピングタウン・ピア」の存在です。

ご存知の方には、今さら説明の必要もないと思います。

地元の専門店と大型ショッピングセンターが複合された県内最大級(当時)の商業施設で、ピアにさえ行けば不思議な満足感の得られる(少なくとも子どものころの僕はそう感じていた)夢のような空間でした。

もちろん、僕の遠い過去の記憶には、いろいろな心のバイアスが塗り重ねられ、ずいぶんと美化されていることだろうと思います。それでもその魅力は、その後、他のどんな場所であっても再び味わうことのできない特別なものだったと確信しています。

いったい、ピアには何があったのか。そして、今福井にある他のショッピングモールには何が足りないのか。今は無きピアへの熱狂を、僕の極めて主観的な記憶をたどりながら、勝手に考察してみたいと思います。

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