白山登頂400回達成を仲間と喜ぶ長谷川直司さん(中央)=白山南竜山荘

 40歳で山登りに目覚め、50歳でがんを乗り越えてから本格的にのめり込んだ福井県越前市の長谷川直司さん(78)がこのほど、白山登頂400回を達成した。「80歳までに」の目標を1年半早く成し遂げ「感動したし、うれしかった。自分はまだまだ体力ある」と、仲間と快挙を喜び合った。

 友人に誘われ、家族と一緒に40歳で白山に登ったのがきっかけだった。「趣味を見つけたくて」程度の山行だったが、50歳のとき白山下山後に下血、胃がんと診断され切除した。医師の「直径7ミリのポリープがよう破裂したな」との言葉に「早期発見は山で体を動かしたおかげ」と感謝。退院後は「体力回復を兼ねて白山にお礼参りしている気分」で通った。

 50代以降は年間150日ほど山に出掛け、日本百名山制覇は現在4順目の半ば。9月中にも友人の百名山挑戦に同行し、剱岳(富山県)と那須岳(栃木県)に登った。

 最も好きな白山には、春から秋にかけて週一ペースで通い、2012年に300回、15年に350回登頂を達成した。「6月は雪の上。雪解けとともに高山植物の花がいっぱい咲き、1週間で種類が変わる。秋は紅葉と自然の変化が魅力」という。

 400回目となった9月29日は山頂の悪天候で、山荘での祝賀会となったが「長谷川山友会」のメンバー11人から花の冠を贈られ、「仲間との一献が何より」と至福の時を味わった。目標をクリアし「心臓にも不安があり、今後はのんびり登りたい」と一区切り付けたようだ。

 長年夫の帰宅を心配してきた妻(78)は「おめでとう。この体でよくやったと思う。みんなに支えられできたこと」と仲間にも感謝していた。

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