全国障害者スポーツ大会水泳50メートル自由形で金メダルを獲得した、福井県の近江優菜選手=10月14日、福井県の敦賀市総合運動公園プール

 福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)の水泳は10月14日、福井県の敦賀市総合運動公園プールで行われ、福井県勢では昨年のアジアユースパラ大会に日本代表として出場し、パラリンピックを目指す近江優菜選手=高志中2年=が50メートル自由形に出場。同級生らの声援の中、堂々の泳ぎを見せ、43秒12で金メダルを獲得した。13歳の福井のエースは「友だちやたくさんの人に応援してもらえて楽しかった。目標にしていた大会記録は出せなかったけれど、同級生が見ていてくれたことで心強かった」と笑顔を見せた。

 友だちからは「レースを見るのを楽しみにしているよ」と声を掛けられたという近江選手。これまで経験した海外での大規模なレースと違い、障スポでは観客との距離感が近く「少しプレッシャーもある分、楽しかった。かっこいいところを見てほしかった」と、緊張感を力に変えて泳ぎ切った。

 悔やまれるのはタイム。障害区分が同じで、日本のトップレベルで活躍する埼玉県の小池さくら選手が3大会前にマークした大会記録42秒46には届かなかった。今大会は25メートルの短水路プールのため折り返しがあり、キックで足が不自由な近江選手には不利だったが「来年は記録を破りたい。(大会記録は)出さないといけない」と力強く話した。

 今大会では炬火を福井国体から障スポに引き継ぐ大役を務め、競技では二つの金メダルを獲得し「障害者スポーツを広めることもできたのではないかな」と振り返った。

 近江選手は日本障害者水泳連盟の育成A指定を受け、パラリンピック出場に期待がかかる。「ずっと目標にしている大会。夢見るだけではなく、現実の目標にすることで、(現実が)近くなるのではないかと思います」と話し、福井からパラリンピックの舞台への飛躍を誓った。

 近江選手を含め、水泳の福井県勢は力強い泳ぎで多くのメダルを獲得した。

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