山惣工業が再現したブラック・ジャックのソファ=福井県高浜町宮崎の同社

 漫画家の手塚治虫さん(1928~89年)の名作「ブラック・ジャック」で、主人公の天才外科医が愛用したソファを、福井県高浜町宮崎の山惣工業(山本誠社長)が再現した。漫画のイメージを踏襲しつつ、総本革張りで高級感あふれる逸品に仕上げた。今年は手塚さんの生誕90周年に当たり、山本社長は「手塚ファンにぜひ」と話している。

 キッチン・家具製造販売を手掛ける同社は5年前、家具に印刷できる特殊なプリンターを導入。壁掛け棚などの家具にアニメキャラクターを印刷して販売する新規事業を始めた。ソファの企画は、1年前に京都府京都市で開かれたアニメフェアで、山本社長が手塚プロダクションのスタッフと出会ったのがきっかけ。「漫画に出てくる家具を作ってみては」と持ちかけられ、ブラック・ジャックの印象的なシーンでたびたび登場するソファを再現することにした。

 手塚プロの監修の下で完成したソファは、幅102センチ、奥行き90センチ、高さ78センチ。100%国産牛の本革を採用した。背面中央には、主人公の顔の傷をイメージしたクロスステッチ加工を施すなど細部にまでこだわった。限定50台で、手塚プロ公式のシリアルナンバーが入る。右の肘掛け部分には、手塚さん生誕90年を記念するロゴを刻印した。1台目は東京の手塚プロ事務所に贈るという。

 「漫画のイメージを生かしながら、デザイン性と座り心地を重視した」と山本社長。「手塚ファンや、ブラック・ジャックを読んで医学の道を志したお医者さんなどに興味を持ってもらえたら」と話している。

 価格は48万6千円(税込み)。山惣工業のウェブサイト「遊夢木や」と、漫画・アニメの専門店「アニメイト」のオンラインショップで販売中。31日からは京都市の京都高島屋で展示販売する。問い合わせは山惣工業=フリーダイヤル(0120)010840。

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