3日間で7試合を戦い、成年女子の福井を準優勝に導いた山口茜選手(左)。右は第1複を組んだ綿矢汐里選手=10月8日、福井県の勝山市体育館ジオアリーナ

 福井代表として戦う喜びがプレーに表れていた。10月8日まで行われた福井しあわせ元気国体(福井国体)バドミントン、成年女子福井の山口茜選手(再春館製薬所)は3日間で単複7試合とフル回転し、チームを準優勝に導いた。女子単世界ランキング2位の実力を存分に発揮し、会場に詰めかけた大勢のファンを魅了した。

 山口選手は2014年、勝山高校2年の時に全日本総合選手権の単で初優勝。全国高校総体(インターハイ)では3連覇を達成した。輝かしい実績をひっさげ、熊本県に本拠地を置く国内トップリーグの再春館製薬所と契約を結んだが、その際に「国体は福井代表として出場させてほしい」と希望を伝えていた。

 リオデジャネイロ五輪出場権を争っていた15年夏にも、「一緒に練習してきた勝山高のみんなと優勝したい」と、世界選手権を欠場しインターハイに出場。昨年も福井の一員として愛媛国体に出た。今回の福井国体に対する思いは人一倍強く、「出るのが当然と思っていた。地元の代表として、地元で試合をして、感謝の気持ちを伝えたいと思っていた」。今月6日にはナショナルチームの合宿が始まっており、合流を遅らせての出場だった。

 成年女子は山口選手、同級生の西江彩花選手(龍谷大)、先輩の綿矢汐里選手(奥越特別支援学校教)の勝山高OG3人で、気心は知れている。それぞれ拠点が離れているため一緒に練習できる機会は限られていたが、複を組む綿矢選手を熊本県に呼んでコンビネーションなどを確認したこともあった。8月のアジア大会後には、綿矢・山口組で全日本社会人選手権大会に出場。最善を尽くして臨んだ地元国体だった。

 実業団の選手になってから1日複数試合を戦うことはほとんどなくなったが、準々決勝、準決勝があった7日は単複4試合に出場。持ち前の変幻自在なショットや軽やかなフットワークを披露し、満員の客席からプレーのたびに大きな声援を受けた。準優勝は成年女子福井にとって過去最高の成績。山口選手は「結果よりも楽しむことを意識した。それができたことで結果もついてきた」と充実感をにじませ、「機会があれば、また国体に出場したい」と笑顔を見せた。

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