軟式野球成年男子準決勝で三塁ランナーコーチとして打者にサインを送る古市豊裕監督=10月7日、福井県の敦賀市総合運動公園野球場

 福井商業高時代、あこがれの甲子園の土を踏めなかった。それでも「どこかで一旗揚げたい」と野球を続けてきた。ここが自分にとっての甲子園―。福井しあわせ元気国体の軟式野球成年男子で、セーレン単独チームの福井の古市豊裕監督(39)=福井県越前市=は、そんな思いで指揮を執った。「自分たちの野球を仲間と最後まで貫きたい」。

 福井商業高2年の夏、外野手として試合に出場していたが、県大会直前でベンチ入りメンバーから外れた。1学年上の鈴木健一選手(現セーレン)らの活躍でチームは甲子園に出場し4強入り。主将を務めた3年の夏は県大会決勝で敗れた。「甲子園は夢だったから、悔しい思いをした」

 愛知大学では「日の目を見ない」準硬式でプレーした。セーレンから声が掛かり2002年、鈴木選手ら福井商業高OBが待つチームに飛び込んだ。「軟式をやるからには国体を目指そう」。主将就任1年目の07年に秋田国体で福井県選手団の旗手も務め、過去最高の8位入賞。ただ、その後の国体では上位に食い込めなかった。

 甲子園に代わる目標を、福井国体に決めた。戦術知識の高さを買われて監督に就任し5年目。選手の力を引き出し、接戦を粘り勝つ野球に磨きを掛けてきた。

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成年男子のみ。32チームのトーナメント戦。試合は9イニング(決勝戦以外の順位決…
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