山口茜選手をひと目見ようと超満員になったバドミントン会場=10月6日、福井県勝山市体育館ジオアリーナ

 世界で活躍するヒロイン、ヒーローが10月6日、福井しあわせ元気国体に登場した。バドミントン成年女子の山口茜選手(福井・勝山高出身、再春館製薬所)が、福井の一員として地元勝山市でプレーし、陸上成年男子100メートルは山県亮太選手(広島、セイコー)が9秒台に挑んだ。来場者が詰めかけた競技会場は、熱気にあふれた。

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 バドミントン会場の勝山市体育館ジオアリーナの来場者は延べ2500人を超え、立ち見が出るほど。山口選手のプレーに「すごい」と感嘆が上がり、福井がポイントを奪うたびに地鳴りのような大歓声につつまれた。

 開場予定は午前8時45分だったが、大野市のジュニアバドミントンチームのメンバーら7人のグループは、同4時すぎから入り口に並んだという。グループの一人(12)は「山口選手のプレーを見るのを楽しみに来た。ラリーやスマッシュの速さを見たい」と興奮気味に話した。

 開場時から入場が制限され、成年女子の福井の試合が終わる昼すぎまで続いた。会場に入れない人向けに、勝山市民交流センターでパブリックビューイングもあり、福井県勢を中心に試合を生中継し、約300人が声援を送った。

 陸上が行われている福井市の9・98スタジアム(県営陸上競技場)は、昨年9月に桐生祥秀選手が日本人で初めて10秒の壁を破った会場。同じ舞台で、山県選手の9秒台を期待する市民ら約1万人(主催者発表)が集まった。

 市実施本部によると、午前6時ごろから観客が来場し始め、開場の午前8時半には約500人が列を作った。午後4時50分の成年男子100メートル決勝前には、正面スタンドで立ち見も出た。

 福井市進明中陸上部の男子生徒(3年)は「スタート時や終盤の姿勢が参考になった。高校でも陸上を続けたいので、今日の走りを見たのは大きな財産」と笑顔。スタジアムに一番乗りしたという永平寺町の50代女性は「初めて陸上競技を生で見た。円盤投げなどほかの種目も面白かった」と満足した様子だった。

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