福井国体バレーボール成年男子1回戦 福井―大分 スパイクを放つ福井の松岡祐太=10月5日、福井県のあわら市農業者トレーニングセンター

 【福井しあわせ元気国体(福井国体)バレーボール成年男子1回戦 大分3―2福井】

 「ドリームチーム」にとって、あまりに早い終戦だった。初戦敗退。元日本代表のエース清水邦広(パナソニック)らトップ選手が集まったバレーボール成年男子の福井だったが、残念ながら一試合で見納めとなった。試合後、主将の古川元気(石黒建設)は率直に胸の内を明かした。「悔しいです。勝つ自信はあったのに、結局一つも勝てなかった…。でも、やり切りました」

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 1回戦から強豪とぶつかった。相手の大分は、国内最高峰「Vリーグ」の大分三好ヴァイセアドラーが主体。いわゆる「実業団チーム」だ。

 完成度の高さは相手が一枚も二枚も上。多彩なコンビバレーで第1セットを奪われ「後手後手に回ってしまった」(古川主将)。こちらも椿山竜介(豊田合成トレフェルサ)、松岡祐太(堺ブレイザーズ)のV勢を中心に対抗したが、フルセットの末に屈した。

 このチームには“夢”があった。福井で育った選手だけで、日本一になる―。有力な県外選手を補強する競技が多い中、「オール福井」で戦うことに強いこだわりを持っていた。「僕のわがまま」と坂本欣弥監督(大野高校教員)は笑う。だが、思いは明確だ。「本当の意味で福井を愛しているのは地元の選手たち。この場所で育ったから、福井のために一生懸命戦おうと思える。本気で応援してもらえる。だからどうしても、福井県人だけのチームをつくりたかった」

 しかし、大きな理想とは裏腹に現実は厳しかった。天皇杯獲得に向け強化がどんどん進む中、バレーボール成年男子はなかなか結果を残せない。「県外の選手を入れないから負けるんだとの批判もあった」(坂本監督)。まさに逆風。それでも「福井の選手だけで勝つ」という決意はぶれなかった。

 その思いは、昨年の愛媛国体でようやく実を結んだ。地元の社会人で構成する「福井クラブ」主体で挑み、県勢42年ぶりの5位入賞。「良い経験ができたし、自信になった」(古川主将)。さらに福井国体には清水、椿山、松岡の福井工大福井高トリオも参戦することが決まった。「本気で日本一を狙える」(坂本監督)。頂点への道筋は確かに見えていた。

 だが、清水が今年2月に全治12カ月のけがを負い、出場が不可能に。椿山と松岡もなかなか合流できない。不安要素が多い中、国体は始まり、そして敗北した。

 夢はかなわなかった。それでも、清水の言葉を借りれば「感動するゲーム」だった。取っては、取られ最終セットまで続いた激しい競り合い。ワンプレーに観客は息をのんで見詰め、声をからすほどの声援を送った。まさに「会場は一つになっていた」(清水)。思い描いた結果ではなかったが、「最後までよく戦いましたよ」と言った指揮官の顔は気持ちいいほどすがすがしかった。

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