なぎなた少年女子で演技、試合の2冠を果たし喜ぶ(左から)織田千尋選手、瀧口麻衣選手、山崎莉奈選手=10月5日、福井県鯖江市総合体育館

 【福井しあわせ元気国体(福井国体)なぎなた少年女子 演技、試合優勝】

 親友として、ライバルとして高め合ってきた。10月5日の福井しあわせ元気国体のなぎなた少年女子で演技、試合を完全制覇した福井の瀧口麻衣選手、織田千尋選手、山崎莉奈選手(いずれも羽水高3年)は保育園からの幼なじみだ。14年間ともに汗を流した絆が、大舞台で最高の結果に結実した。

 福井県福井市岡保地区出身の3人。なぎなたとの出合いは4歳の時だ。瀧口選手の母、愛さん(44)が地元の公民館で始めたクラブ活動に参加。軽快な音楽に乗って、素振りの動作を取り入れた「リズムなぎなた」などを楽しむうちにのめり込んだ。

 努力家の瀧口選手、マイペースな織田選手、まとめ役の山崎選手。個性は三者三様だが、負けず嫌いは共通している。3人を小学生時代から指導する県なぎなた連盟の島崎智絵強化副部長は「全国を見れば技術的に勝る選手はたくさんいるが『絶対に負けない』という気持ちの強さは一級品」とたたえる。

 福井市大東中2年時にJOCジュニア五輪杯全国中学生大会の演技で織田、瀧口両選手のペアが優勝。3年時には山崎選手を含めた3人で同大会団体戦に臨み、栄冠をつかんだ。

 福井国体の「黄金世代」として期待が高まる中、受験勉強で競技を約半年間中断し、高校で再開した後に壁にぶつかった。中学以上に打突の正確さが求められ、対応するのは容易でなかった。今夏の全国総体まで頂点に立てず、練習の送迎などで3人を近くで見守ってきた瀧口愛さんは「期待に応えられず、つらかったと思う」と振り返る。

 どんな状況でも地道に練習を続けられたのは仲間がいたから。1人が大会で振るわず落ち込んでいたら他の2人が「頑張ろう」と励まし、1人が好成績を収めた時も「もっとできる」と厳しい言葉をぶつけた。「女の子同士だと遠慮し合い、気を使って言えないこともあるが、(3人は)納得するまで話し合う。誰も欠けず3人だから強くなれた」(島崎副部長)。

 家族以上に濃密な時間を共有し、厳しい稽古を乗り越えつかんだ偉業。織田選手は「信頼できる仲間と最高の結果が出せてうれしい」、瀧口選手は「今までのどの試合よりも3人の気持ちが一つになれた。それが一番の幸せ」と喜びをかみしめた。「つらくて泣いたこともたくさんあったけれど、2人となぎなたができて良かった」という山崎選手の目から涙がこぼれた。

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