福井国体・ボクシングの競技前、整列する審判員ら=10月4日、福井市の福井県産業会館

 不正判定や助成金流用問題で揺れた日本ボクシング連盟。山根明前会長はじめ理事全員が辞任し、9月上旬に発足した新体制にとって、福井しあわせ元気国体は初めての全国規模の大会となった。福井市の福井県産業会館で競技が始まった10月4日、内田貞信新会長は「クリーンな競技団体として、福井国体から再出発したい」と誓った。

 不正判定疑惑を巡っては、奈良県連盟会長も務めた山根前会長が、同県の選手に有利な判定が下されるよう圧力をかけていたとされる「奈良判定」が問題となった。調査した第三者委員会は9月末、山根前会長らの言動は大きな心理的圧力を加えるもので、その言動が影響した不正な審判が一部に存在したことを認めた。

 日本連盟は審判の公平性を高めるため今大会、異例の試みを導入した。競技開始直前、審判員約30人が整列し、小坂則夫審判長が公平・公正なジャッジを行うと宣誓。各試合の担当審判は、コンピューターでランダムに選ぶ方法を採用した。千田清審判員は「これまでとやることは変わらないが、心機一転、初心に帰って取り組みたい」と気を引き締めていた。

 開始式で内田会長は、選手を前に「フェアプレーで競技を心から楽しんで」と呼び掛けた。福井県連盟の安川繁博会長は「いろいろあって心配を掛けたが、内田会長を中心に一つにまとまって前に進んでいきたい」と意気込んだ。

 内田会長は取材に対し「クリーンで選手ファーストの体制を築き、競技人口が増えるよう努めたい」と力を込めた。「福井国体の会場は広くてきれいで、選手にとっても良い環境。ここから再出発できてよかった」と話した。

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