圧巻のピッチングで観客を魅了した金足農業高校の吉田輝星=10月2日、福井県福井市の福井県営球場

 福井しあわせ元気国体(福井国体)高校野球硬式の部は10月2日、福井県福井市の福井県営球場で行われ、豪腕吉田輝星の活躍で、今夏の甲子園準優勝した金足農業(秋田)が2回戦に登場。吉田は先発のマウンドに立ち、自己最速の152キロを記録するなど、常葉大菊川(静岡)に対し、5回11奪三振の熱投を披露。「最後の試合を楽しめてよかった」と汗をぬぐい、県立高校の星として全国に「金足フィーバー」を巻き起こしたチーム最後の公式戦を7ー0(七回コールド)の勝利で締めくくった。スタンドを埋めた大観衆からは大きな拍手が送られた。

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 金足農業ナインがベンチから姿を見せると、観客席は大声援と興奮に包まれた。マウンドに立った吉田には「球がめちゃくちゃ速い」「ファイト!」と歓声が上がった。

 初回に2三振を奪った吉田は二回、152キロの速球を投げ込み、球場全体に大きなどよめきが起こった。その後も甲子園をほうふつとさせる剛速球を次々と繰り出し、5回無失点のピッチングでファンの期待に応えた。

 打撃では初回に先制タイムリーを放つなど、投打の活躍でチームを勝利に導いた。試合後のインタビューでは「最後をいい形で締めくくれてよかった」と笑顔。最速152キロには「腕が振れていた。会場がどよめいて(記録が)出たなと思った」と話した。

 観戦した福井市の会社員男性(59)は「甲子園で金足農業のファンになった。実際に吉田投手の投げる球を見るとすごい迫力」と驚きの声を上げた。敦賀市から訪れた小学5年の男子児童は「吉田選手みたいな球が投げられるようになりたい」と目を輝かせた。

 12校が参加した福井国体高校野球硬式の部は、台風24号の影響で試合日程が短縮され、準決勝、決勝は取りやめに。2回戦を勝利したベスト4の4校が1位となり、吉田が率いる金足農業は最後の試合となった。

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