台風に備え、国体サッカー会場の応援のぼり旗や応援幕を片付ける関係者=9月30日、福井県坂井市丸岡スポーツランド

 9月30日夜から10月1日未明にかけて福井県内に暴風雨をもたらした台風24号は、福井しあわせ元気国体を“直撃”した。屋外競技の一部は中止やルール変更を余儀なくされ、競技会場やJR福井駅などでは接近に備えて関係者が看板、花のプランターの撤去に追われた。JRの特急が運休したため、県外選手団は急きょ飛行機や普通列車に移動手段を変更。県は県内に宿泊する選手、関係者約1万4千人に対し台風や避難情報を速やかに提供するよう各市町に求めた。

 福井市の福井運動公園では、9・98スタジアム(県営陸上競技場)の遮音フェンスや歓迎ゲートの一部などが次々と撤去された。県国体推進局施設調整課によると、国体総合開会式終了後の9月29日午後6時から、延べ約400人が夜通し作業に当たった。

 9月4日の台風21号では、同スタジアムの高さ12メートル、幅8~9メートルの遮音フェンス2基が鉄パイプの骨組みごと倒れた。今回は4日に倒壊した2基を含め、鉄パイプの骨組みを残してほぼ全ての木製パネルを撤去した。歓迎ゲートは、大会名などが書かれた上部の木製パネルを取り外した。10月2日まで閉鎖される「はぴりゅう広場」を含め、同公園内に約300あるテントの天幕や横幕、のぼり旗約600本のほか、福井運動公園外周に取り付けたフェンスも一部撤去した。

 特別競技の高校野球(硬式)は9月30日の試合が中止になり、同公園内では県営テニス場でテニス少年男女のみ行われた。同公園の雰囲気に、応援に来た山形県天童市の女性(53)は「少しさみしい感じ。はぴりゅう広場も楽しみにしていたけど仕方ない」と残念がった。

 JR福井駅では30日午後、運休となった特急から手段を変えて到着した選手が多く見られた。ライフル射撃の茨城選手団は、北陸新幹線で金沢に到着後、特急が運休したため急きょ普通列車で福井入り。ボウリングの青森選手団は、新幹線から飛行機での移動に変更した。工藤純一郎主将(27)は「無事に着けるか不安で疲れたけれど、自然災害だから仕方ない。しっかり休んで10月1日からの競技を頑張りたい」と、宿泊先へ向かった。

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