福井国体の総合開会式で、式典演技のフィナーレをはぴねすダンスで飾る出演者=9月29日、福井県福井市の9・98スタジアム

 9月29日、雨が降り続く中で行われた福井国体総合開会式で、出演者や観客は寒さをしのぐのに苦心した。この日の福井市の最高気温は11月上旬並みの18・6度。福井県の実施本部は会場内でタオル1万2千枚、使い捨てカイロ千個を配布するなど対応に追われた。

 実施本部によると、入場行進に向かう選手団の待機場所に福井県営体育館を開放。福井県営球場のひさしの下に、雨宿りで休めるようにいすを置いた。

 歓迎県民イベントの参加者は、太鼓がぬれないようにビニールで覆うなどして本番に臨んだ。県合同チームで太鼓を演奏した嶺北特別支援学校高等部3年の生徒(18)は「寒かったけど、みんなで一致団結するため頑張った」と、ほっとした表情を見せた。

 式典演技では、出演者全員にかっぱが配られたが、ほとんどが衣装のまま演技した。臨席された天皇、皇后両陛下はひたむきな演技に温かなまなざしを注がれ、励まされるように拍手を繰り返された。

 雨が強まる場面もあったが、観客の途中退出は目立たなかった。一方、実施本部によると、低体温症で観客4人が搬送されたが、いずれも軽症で回復したという。

 福井県国体推進局の白嵜淳企画幹は「出演者の皆さんらが楽しみにしていた開会式なので、雨を考慮してできる限りの対応をした。(福井しあわせ元気大会を含め)あと3回ある開閉会式に万全を期していきたい」と話した。

 
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