【越山若水】文字通り「牽引車(けんいんしゃ)」と表現するのがピッタリだろう。「福井しあわせ元気国体」の開幕前、先行して実施された自転車競技で本県勢が次々と晴れの表彰台に立った▼圧巻はきのうのケイリンだった。成年男子、女子、少年男子の3種別で寺崎浩平、柳原真緒、竹澤雅也の3選手がそろって優勝を果たした。まさに快挙である▼開催県として躍進を誓うチーム福井の先頭に立ち、見事に「牽引車」の大役を務めてくれた。出場選手ばかりか、県民応援団の士気を高めたことに拍手を送りたい▼興奮の余韻が冷めやらぬ中、きょう50年ぶり2回目の福井国体が開幕する。天皇、皇后両陛下のご臨席の下で総合開会式が行われ、全国47都道府県の選手たちが来月9日までの全力プレーを誓い合う▼もちろん福井県選手団は天皇杯獲得(男女総合優勝)を目標にしている。ただそれ以上に「福井国体は良かった」と評価されるよう、気持ちを込めたもてなしを心がけたい▼少し話は脱線する。普通の商品と高級品の値段の違いは何だろうか。重々ご承知とは思うが、価格の決め手となる要因は「素材」と「手間」だという▼国体に出場する選手たちは国内トップ級のアスリート。そうであれば、大会の印象は来県者を迎え入れるこちら側次第だ。台風24号に伴う天候も気がかりながら、県民一人一人が手間を惜しまず笑顔で接したい。

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