表彰式後、笑顔で記念撮影する自転車チームふくいの選手ら=9月28日、福井県福井市の福井競輪場

 福井しあわせ元気国体の自転車競技で9月28日、チームふくいがケイリン全3種別の完全優勝を成し遂げ、全国のライバルを驚かせた。競技別で初の男女総合優勝を果たし、福井は今や「自転車王国」。5年計画の強化策や得点の高い団体種目重視の戦略、成年・少年が一体となった練習など、地道な取り組みが地元の大舞台で最高の結果に結び付いた。

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 「(福井国体を見据え)5年計画でやってきたことが実った」。福井県自転車競技連盟の中梶秀則強化部長は、表彰式で次々と一番高い場所に立つ福井の選手に目を細めた。

 念願の競技別優勝に向け、トラック団体種目の男女チームスプリント、男子4000メートル団体追い抜きを軸に強化する方針をいち早く決め、選手の育成、獲得を進めてきた。少数精鋭の選手は地元出身がほとんど。競輪や国体選手の2世、兄弟らが目立つ中、女子ケイリンで初優勝した柳原真緒選手(日本競輪選手会福井支部)、チームスプリント準優勝の中村愛花選手(日本体育大)は別の競技から転向し花開いた。

 少年男子、女子の小林郁弥監督が「団体3種目で点数を稼ぎ、逃げ切るのが戦略だった」と言う通り、今国体はチームスプリント男子優勝、女子準優勝、男子団体追い抜き5位で入賞得点57点をたたき出した。競技別男女総合得点112点の半分以上を占めた。

 トラック種目の会場となった福井競輪場を練習拠点として使えるのも大きい。成年男子の西山知宏監督は「プロ選手がバンクを優先して使わせてくれるサポート態勢があり、競技力向上につながっている」と感謝する。中梶強化部長によると、他県の競輪場はアマチュアはなかなか使わせてもらえないという。

 国体の常連選手だった中梶強化部長は、これまで旧春江工業高、科学技術高で25年以上指導し、福井の競輪選手の多くが教え子だ。その存在もあってプロ、アマのスムーズな連携につながっている。

 少年と成年の濃密な関係も福井の特徴だ。日々の練習や冬場の鹿児島合宿などで少年選手が成年選手のスピードに食らいつき、相乗効果でレベルアップを図ってきた。

 少年男子1000メートルタイムトライアルで全国高校2冠に輝いた市田龍生都選手(科学技術高2年)は「成年の先輩と一緒に練習することで、何が劣っているのかよく分かり、高校生だけの練習では得られないものが得られる。鋭いアドバイスは確実に自分の力になった」と振り返った。

福井市
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