福井県の西川一誠知事に福井駅までの特急サンダーバード存続に関する要望書を手渡す牧野百男・鯖江市長(右)=9月27日、福井県庁

 北陸新幹線へのフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)導入断念で全線開業まで敦賀駅(福井県敦賀市)で乗り換えが生じる問題で、同県鯖江市の牧野百男市長は9月27日、西川一誠知事に対し、敦賀開業後の乗り換え回避策として福井駅までの特急サンダーバード存続に県が主体的に取り組むよう要望した。西川知事は「どうリカバーするかが大事。方法はいろいろあると思うが、結果を出していきたい」と述べた。

 牧野市長は、鯖江市議会の佐々木勝久議長や鯖江商工会議所の黒田一郎会頭らと県庁を訪れた。要望書を西川知事に手渡し「FGTが導入されるから、市は(新幹線着工の条件となる)並行在来線の経営分離に同意した」と強調。その前提条件が崩れたことでFGT代替策として「必要な財源措置を含め、国の責任で特急を存続してもらえるよう取り組んでほしい」と訴えた。

 西川知事は「われわれとしてはFGTに乗れるから、敦賀開業を是としたという気持ちがある。国会議員とも力を合わせ、問題を解決したい」と理解を示した。

 牧野市長らは、県議会議事堂で山本文雄議長へも同様に要望。山本議長は「新たな路線を整備するのではなく残すだけの話。国会議員の力もいただいて、やるべきことはやっていきたい。力を合わせて頑張ろう」と答えた。

 鯖江市は昨年3月にも、県に同様の要望を実施。その際は関西方面とつながる特急サンダーバードだけでなく、中京方面の特急しらさぎの存続も求めていた。今回サンダーバードのみとした理由について、牧野市長は「FGT導入を国が約束したサンダーバードに絞ることで、オール福井の取り組みができないかと考えた」と話した。

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