~「ふくい四季のしあわせ綴り」とは~
福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。

「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回は10月の主な「伝統行事」をご紹介します。秋は各地の神社で例大祭が催されます。住民挙げて行われるものも多く、個性豊かで見た目も華やかです。
ぜひ足を運んで体感してみてはいかがですか?

 

(1)鼓動高鳴る「明神(みょうじん)ばやし」/10月10日/越前町織田

明神ばやし

織田信長(おだのぶなが)公も氏神の社として崇めたといわれる越前二の宮劔(つるぎ)神社で、秋季例大祭の2日目に奉納される伝統的な太鼓です。1663年頃から行われた記録が残されており、地元では「台ずる」とも呼ばれ親しまれています。また、国内最大クラスの大太鼓「明神」を所有しているなど、和太鼓文化が強く根付いており、毎年開催される和太鼓の祭典「OTAIKO響」では、全国から和太鼓チームが集まり、圧巻のパフォーマンスを披露します。

【日時】 10月10日
【場所】 劔神社(越前町織田113-1)
【問い合わせ】 劔神社 電話0778-36-0404
【詳細URL】 https://www.tsurugi-jinja.jp/saiten/

 

(2)「オシッサマのお渡り」に子どもたちの歌が響く/10月上旬/福井市本堂町

オシッサマのお渡り

高雄神社の秋祭りに、境内の「宵の宮」に祀(まつ)られている猿田彦(ハナオッサマ)と天鈿女(オシッサマ)の二神が、お旅所の「待手の宮」へお渡りする神事です。まず獅子帽をかぶった「ハナオッサマ」が先導し、その後を村の役職者、子どもたちが歌いながら綱を引き進み、さらに「オシッサマ」が続きます。最後に「待手の宮」に勢いよく駆け込み二神はそこで一夜を過ごし、翌日同じ経路で「宵の宮」へ帰ります。

【日時】 10月上旬
【場所】 高雄神社(福井市本堂町5-10)
【問い合わせ】 福井市文化振興課 電話0776-20-5367
【詳細URL】 http://fukuisan.jp/ja/list/p001001.html

 

(3)漁師の作業歌から生まれたとされる「免鳥夜網節(めんどりよあみぶし)」/10月第1土曜/福井市免鳥町

免鳥夜網節

750年頃から伝わる郷土芸能です。その由来は、観音像がかかった地引網を、七日七夜引き続けた時に村人が歌った地引歌にあると言われています。現在は、毎年10月の八幡神社の祭礼で奉納されていて、三味線や太鼓、ササラ、コキリコなどの伝承楽器に合わせて歌い踊ります。福井市の無形民俗文化財に指定されています。

【日時】 10月第1土曜
【場所】 八幡神社(福井市免鳥町33-11)
【問い合わせ】 福井市文化振興課 電話0776-20-5367
【詳細URL】 http://www2.pref.fukui.jp/event/view.php?event_cod=136NcA1505443551a4&whence=2
 

 

(4)「遠敷(おにゅう)祭り」で五穀豊穣を願う/10月10日付近の土・日曜/小浜市遠敷

遠敷祭り

遠敷祭りは、若狭一宮の若狭彦神社と二宮の若狭姫神社の、秋の例大祭です。若狭姫神社の祭神は豊玉姫命(とよたまひめ)、彦神社の祭神は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)で、神話「海幸・山幸」にも登場する神々です。祭りは五穀豊穣を願って行われ、地区の住民らが大太鼓と神楽を隔年で奉納しています。幼児から大人まで多くの住民たちが、棒振りなどと共に地区内を賑やかに練り歩きます。

【日時】 10月10日付近の土・日曜
【場所】 若狭彦・姫神社(小浜市遠敷65-41)
【問い合わせ】 小浜市商工観光課 電話0770-64-6021
【詳細URL】 http://www1.city.obama.fukui.jp/category/page.asp?Page=11

 

(5)疫病を退ける伝統の舞「八坂神社の獅子舞」/10月第2土・日曜/南越前町八飯

八坂神社の獅子舞

疫病(えきびょう)よけのために始まったと伝えられ、未婚の青年2人が「かみやしき」と呼ばれる村の草分けの家とその分家を回り獅子舞を行います。夜には村人一同が宮守の家に集まり、神酒をいただいて謡と伊勢音頭をうたいます。子どもたちは「花子の米」を各家から集め、炊いた米に里芋の葉の味噌汁をかけて村人に振る舞います。翌日の昼は八坂神社で祭式の後、拝殿前で獅子舞が奉納されます。県の無形民俗文化財にも指定されています。

【日時】 10月第2土・日曜
【場所】 八坂神社(越前町八飯40-1-1)
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/yasakajinja-shishimai.html
 

 

(6)継体(けいたい)天皇の伝承を受け継ぐ「迹王(どお)の餅」/10月12日、13日/越前市粟田部町

堂の餅

岡太神社の秋祭りに、餅を献進する神事です。岡太神社の宮座組織である「堂の講」と「宮の講」から選ばれた若者が、祭り前日の早朝から各家を回って餅を受け取り、担いだ桶に積んで威勢のよい音頭とともに神前に運び献上します。餅は翌日家々に渡されます。越前市粟田部には継体天皇の伝説が多く残り、迹王の餅も継体天皇ゆかりの神事と伝えられています。

【日時】 10月12日、13日
【場所】 岡太神社(越前市粟田部町19-3)
【詳細URL】 https://okahuto-jj.jimdo.com/

 

(7)舟形の神輿(みこし)が町をゆく「青海(せいかい)神社例祭」/10月17日/高浜町青

青海神社例大祭

江戸後期に始まったといわれる、青地区5つの氏子集落が豊作豊漁を祈る秋祭り。各区から大太鼓と舟形の囃子山(はやしやま)が出て、神社に入ります。囃子山は、昔は屋形を担いで運んでいましたが、青海神社には海の神「椎根津彦命(しいねつひこのみこと)」が祀られていることから、戦後徐々に舟形の曳山(ひきやま)に変わり現在は全て舟形。大きさは、いずれも全長5メートル、幅2メートルほどもあり、各区の区長宅や山の神にも囃子や神楽(かぐら)が奉納されます。「若狭・高浜むかしばなし」によればその昔青葉山の麓に大蛇が棲んでいて、退治された際に切れた尻尾が青海神社に落ちて禊(みそぎ)の池になったという逸話も残されています。

【日時】 10月17日
【場所】 青海神社(高浜町青15-1)
【問い合わせ】 高浜町総合政策課 電話0770-72-7711
【詳細URL】 http://pinto-takahama.jp/2017/10/04/matsuriheikou/

 

(8)船上で奉納する優雅な舞「金崎宮(かねがさきぐう)〈御船遊管絃祭(おふなあそびかんげんさい)〉」/10月20日/敦賀市金ヶ崎町

金崎宮「御船遊管弦祭」

南北朝時代の優雅な船遊びを再現する行事です。1336年、新田義貞(にったよしさだ)の命で金ヶ崎宮に陣取った恒良親王(つねよししんのう)と尊良親王(たかよししんのう)を慰めようと行われた神事で、相手の兵がいったん引いた10月20日に、義貞の家来が敦賀湾に船を浮かべて紅葉と月を愛でたという故事に由来しています。両親王のご神体を納めた神輿が、衣装を着た童子役と共に、旗やのぼりで飾り付けられた船に乗り込みます。船上での儀式の後、金ヶ崎緑地のデッキでは白拍子の舞が奉納されます。

【日時】 10月20日
【場所】 金崎宮(敦賀市金ヶ崎町1)
【問い合わせ】 (一社)敦賀観光協会 電話0770-22-8167
【詳細URL】 http://fukuinavi.jp/?p=7767
いかがでしたか? ぜひ足を運んで伝統行事の雰囲気を感じてみてください。
これらの伝統行事の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。

 

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