産後間もないママに授乳のこつや体の休め方を教える助産師たち=福井県福井市のかたおか助産所

 福井県助産師会が、産後4カ月までの母親に寄り添い育児をサポートする「産後ママハウス」事業をスタートさせた。母子を福井市内の助産所に受け入れて授乳のこつや赤ちゃんの抱き方、寝かせ方などを教えるほか、疲れた母親が体を休められるよう、代わりに子どもの面倒をみる時間もつくる。産後の母親は環境の激変などでうつ状態になりやすく、ママたちの“駆け込み寺”としてさまざまな悩みに応えたいとしている。

 同会には約90人が所属。県や市町からの委託で電話相談や家庭訪問、子育て講座などを行っている。個人で育児支援活動を進めている会員もいる。「産後ママハウス」は「お母さんと赤ちゃんがよい関係を築けるよう支援したい」とことし4月に始めた。受け入れ場所は福井市若杉1丁目の「かたおか助産所」で、川端起代美会長(58)ら会員9人が交代で担当する。

 産後は「おっぱいが出ない」「飲んでくれない」など授乳についての悩みが多い。「すぐには飲まなくても、生まれて1週間、1カ月で子どもは成長する。抱き方ひとつで変わることもあるので、おっぱいを飲ませたいお母さんにじっくり向き合って手助けしたい」と助産師たちは話す。夫や家族の協力が得られないケースや、産後特有の気分の落ち込みをケアするために、「眠りたい」「おしゃべりしたい」「悩みを聞いて」といった要望に細やかに対応する。

 川端会長は「県内には産後の母親の体調をきちっとみてくれる施設や制度が少ない。助産師は女性の一生に関わる仕事。気軽に頼ってほしい」。塚原敦子さん(48)は「ふにゃふにゃの赤ちゃんを一人でみるプレッシャーは大きい。お母さんの状況をみて、無理のない範囲でアドバイスしたい」と話していた。

 費用は1日プランが7千円(午前9時半~午後4時、弁当付き)、半日が5千円(午前10時~正午、または午後1時半~3時半)。希望があれば乳房マッサージ(3千円)、赤ちゃんの沐浴(もくよく)(同)もできる。きょうだいがいる場合や多胎児にも対応(料金別)。訪問や宿泊でのケア制度もある。事前予約が必要。同会=電話090(5685)4103(平日午前10時~午後4時)。
 

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