福井の新ブランド米「いちほまれ」を買い求める客でにぎわう特設コーナー=9月23日午前9時ごろ、福井県福井市渕2丁目のAコープやしろ店

 今年から本格生産が始まった福井の新ブランド米「いちほまれ」の新米が9月23日、福井県内約170店舗で一斉に発売された。各店舗には開店前から行列ができ、1時間足らずで数百袋が完売した店もあるなど売れ行きは好調。全国展開に向けた本格販売は好スタートを切った。

≫いちほまれを求めにぎわう店内

 福井市のAコープやしろ店では、2キロ入りと5キロ入りを計2千袋用意。入り口付近に特別売り場を設け、金色に輝く太陽がデザインされた袋をずらりと並べた。オープンの午前9時前から数十人が列をつくり、開店と同時に売り場へ。山積みされたいちほまれは飛ぶように売れた。発売を心待ちにしていたという同市の男性(83)は「栗ご飯にして食べたい」と笑顔を見せた。

 専門販売員の「コンシェルジュ」やライスレディは、一口サイズのいちほまれのおにぎりを配ってPRした。

 同店での販売価格は5キロ2786円、2キロ1274円(いずれも税込み)。昨年より若干安くなったが、一般的な県産コシヒカリと比べ1・2倍ほどの高値がついた。

 今年は県内380の生産者が栽培し、計3千トンの収穫を見込んでいる。そのうち県内出荷は千トンを計画。首都圏や関西など県外は29日に発売される。

 いちほまれは▽絹のような白さと艶▽口に広がる優しい甘さ▽粒感と粘りの調和―が特長で、県が6年がかりで開発した。昨年は約600トンが収穫され、県内と首都圏で試験販売された。県内出荷分は約2カ月で売り切れたため、本格販売1年目となる今年は、まずは県民に味わってもらおうと、県内で先行発売された。
 

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